シトロエン2CVは第二次世界大戦後間もない時期に登場し、それから1990年代初頭まで製造販売され、長年世界の多くの人々に愛されたフランスの大衆車です。そんな2CVを大改造して、ヒルクライムレース仕様にしたこのマシン・・・エンジンは積み替えていますが、一体何用の「水平対向エンジン」を使ったのでしょう?
BMWのフラットツインに、過給器の組み合わせ!
1949年に初代モデルが発売されたシトロエン2CVは、その後モデルチェンジを受けつつ販売され続け、1990年にポルトガル工場での生産を終えることで長いモデルライフに終止符を打ちました。もっとも、今でもその合理的設計や乗り味の良さ、そして愛らしいスタイリングなどに魅了され、2CVに乗り続ける愛好家は少なくありません。
こちらに紹介する動画は、2CV改ヒルクライマーを愛用するアレックス・デ・フリスさんの、2CV改での走りを収録したものです。初代2CVは空冷水平対向2気筒375ccでしたが、後に425cc、602ccへと排気量を拡大。もっとも最大の602cc版でもその最高出力は30馬力前後であり、お世辞にも高出力とはいえないものでした。
アレックスさんの2CV改はその心臓部をBMW R1200GSのものに積み替えており、さらにデンマークのロトレックス遠心式過給器(スーパーチャージャー)を組み合わせています。その結果、最高出力は154馬力までアップ! オリジナルの2CVから、なんと約5倍の出力向上を果たしています。
ギアボックスはスタンダード!? ちょっとビックリです!
わずか660kgという軽量な車体に、154馬力のBMW水平対向+過給器付きの組み合わせですから、その走りはなかなかキョーレツなのでしょうね! 驚かされるのは、ギアボックスが2CVオリジナルの4速のままということです。30馬力前後のギアボックスが、154馬力のパワーユニットと組み合わせても大丈夫とは・・・ビックリです。
その走りっぷりは・・・ぜひ動画でご確認ください!
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