最初にCB400SFが生まれたのは1992年で、そこからずーっとキープコンセプト。普通もうちょっと変わるものだと思うけど、CB400SFは変わりません。その理由は『バイクに乗ることの意味そのもの』なのかもしれません……。

超定番だけど、定番と言うにはレベルが高すぎ!

画像: 超定番だけど、定番と言うにはレベルが高すぎ!

教習所でお世話になったライダーは数知れず……

日本のバイク乗りのほとんどが知っている超定番『CB400SUPER FOUR』が今回のターゲットでございます。

CB400SFって教習所で苦楽を共にして、すごく身近だったから、逆に「あって当然」みたいに思えてしまいがちなバイクかもしれません。

でも、わたし(キタオカ)は幸せなことにバイクを仕事にできて、そのおかげで色んなバイクに乗ります。

そんな中で、CB400SFっていうバイクは……本当にいつも感動するんです。

CB400SFは時代に流されない

初登場の1992年から数えて、今年で28年。

けっして『新しさ』があるバイクじゃありません。

画像: CB400SFは時代に流されない

けれど、CB400SFって『変わらなかった』からこそ、ここまでのバイクになったんだと思っています。

ホンダの持つ技術力を、1台に28年間注ぎ込み続けた。

もちろんそれはCB1300シリーズにも同じことが言えるんですけれど、CB400は1300とはまたちょっと立ち位置が違うんです。

スポーツバイクとして考えるCB400SF

画像1: スポーツバイクとして考えるCB400SF

身長176cmのライダーでこのサイズ感。

大きくは感じません。むしろコンパクト。

幅の広い4気筒エンジンを搭載しながらも、スリムにまとめられています。

なんというか、ジャストサイズの洋服を着るようなフィット感がこのバイクにはあるんですよね。

画像2: スポーツバイクとして考えるCB400SF

最近はグローバル化の動きもあって、幅の広いハンドルが多い傾向にありますが、CB400SFのハンドルは適度で、日本人の体形に一切の無理がありません。

そしてハンドルバーの絞りや垂れ角も本当に自然。

跨ってハンドルに手を添えた時に『まったく違和感がない』って、これ実はすごいことです。

画像3: スポーツバイクとして考えるCB400SF

リアサスペンションは2本サス。一般的にリンク式のモノサス(1本サス)に比べると、不利だと言われますが、リザーバータンク付きのタイプとして、サス単体の性能でカバーしているんでしょうね。

路面への追従性に不満は感じず、きちんと後輪の接地感をライダーに伝えてくれます。

ご覧のとおりサスペンションストロークも十分に確保。

ちゃんと、しなやかに『動く』サスとして仕上がっています。

それにスポーツ性だけじゃなく、普段の乗り心地まで、ひとつのサスセッティングでカバーする懐の深さに驚きます。

長い歴史の中で最適のセッティングを煮詰めてきたんでしょう。

画像4: スポーツバイクとして考えるCB400SF

後輪の接地感の明確さには、豪華なアルミスイングアームも大きな影響があると思います。

CB400SFって、単色ブラックでも約88万円強となかなかのお値段なのですが、こういうところに地味にお金がかけられているんです。

ある意味、コストよりも性能を重視しているバイクだと言うこともできるかと。

画像5: スポーツバイクとして考えるCB400SF

車両重量は201kg。ものすごく軽い!というものではありません。

でも普通に男性が乗って『重い』と感じることは絶対にない。

重量だって安定感につながりますから、要はバランス。

そして、その『バランス』を四半世紀以上の年月で、ひたすらに突き詰めてきたのがCB400SFっていうバイクだと思うんです。

CB400SFの本領は

画像: CB400SFの本領は

それらをひとまとめにして思うのは、このバイクのターゲットは常に公道走行に特化しているっていうこと。

サーキットでも楽しく走れると思うけれど、たぶんCB400SFって『純粋な速さ』を求めているバイクじゃない、とボクは思っているんです。

最上級バランスの先にあるもの。

それこそがCB400SFの真骨頂なのですが、皆さんは、それって何だと思われますか?
(後編へつづく)

後編はこちらからどうぞ!

いろんなバイクに乗ってきました! 本連載のまとめはこちらから♪

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