7人が1分37秒台の予選を制覇したのはクラッチローでした
1周4.423kmのヘレスを舞台に行われた予選は、ポールポジション争いが接戦になりました。そんな混戦を制したのはサテライトのクラッチロー（ホンダ）。2番手は地元でこのコースを得意とするダニ・ペドロサ（ホンダ）。３番手にはヤマハサテライトで先日来期からKTM入りを公表したヨハン・ザルコが食い込みました。
4番手は今期なかなか調子が上がらなかったドゥカティのホルヘ・ロレンソが獲得。昨年度王者で前戦アメリカズGPを圧勝したマルク・マルケス（ホンダ）は５番手。6番手ににスズキのアレックス・リンスが入りました。
一方、ここのところ成績が安定しないヤマハファクトリーのバレンティーノ・ロッシは10番手。相棒のマーベリック・ビニャーレスは11番手と、共にここスペインでは低迷に陥ってしまっているようでした。
サテライトのJ.ザルコよりも、かなり後方の10番手から決勝を戦うことになったV.ロッシ。昨年途中からのヤマハファクトリーの迷走ぶりは、まだ続きそうですね・・・。
race.yamaha-motor.co.jp決勝は3台が絡む大クラッシュで、1位はゆうゆう逃げ切り・・・の展開に
決勝はロレンソが好スタート。7周までレースをリードします。一方ポールポジションのクラッチローは8周目に今期3度目の転倒・・・に終わりました。8周目にはマルケスがロレンソを抜いて首位に浮上。これをロレンソ、ペドロサ、そしてポイントリーダーのアンドレア・ドヴィツィオーゾが追走。ホンダ対ドゥカティのファクトリー対決の様相となりました。
逃げるマルケスを追う3台・・・しかし、18周目に大波乱が発生！ 6コーナーでペドロサとロレンソが接触した後、弾かれたロレンソがドヴィツィオーゾに接触！ 3台いずれもが転倒し、一気に2〜4位がトラックから消え失せることになりました！
J.ロレンソ（ドゥカティ）と接触直後、宙を舞うD.ペドロサ（ホンダ）。そしてロレンソはチームメイトのA.ドヴィツィオーゾに絡んで共倒れ・・・ドゥカティファクトリーには最悪の展開となりました。
twitter.comこの結果、マルケスは余裕をもって2連勝達成。最高峰での勝利数が、レジェンドのマイク・ヘイルウッドに並ぶ37勝に到達しました！ 2位、3位は漁夫の利でザルコとアンドレア・イアンノーネ（スズキ）が獲得。4位がドゥカティサテライトのダニロ・ペトルッチ。不振のロッシも上位陣の転倒のおかげで5位に入りました。
GP通算63勝目をマークしたM.マルケス（ホンダ）。これで今期初のポイントリーダーに浮上しました。
www.honda.co.jp欧州ラウンド開幕を勝ったマルケスはランキング首位に踊り出ましたが、ライバルたちはこの最強王者をストップすることができるのか・・・？ 2週間後のフランスGPを楽しみに待ちましょう！
MotoGP第4戦スペインGP 決勝
1 M・マルケス Repsol Honda Team Honda 41'39.678
2 J・ザルコ Monster Yamaha Tech3 Yamaha +5.241
3 A・イアンノーネ Team SUZUKI ECSTAR Suzuki +8.214
4 D・ペトルッチ Alma Pramac Racing Ducati +8.617
5 V・ロッシ Movistar Yamaha MotoGP Yamaha +8.743
6 J・ミラー Alma Pramac Racing Ducati +9.768
ランキング ※第4戦終了時
1 M・マルケス Honda 70
2 J・ザルコ Yamaha 58
3 M・ビニャーレス Yamaha 50
4 A・イアンノーネ Suzuki 47
5 A・ドビツィオーゾ Ducati 46
6 V・ロッシ Yamaha 40
