11歳!! からの徹底した肉体管理!!
今、最強のMotoGPライダーと誰もが認めるマルケスは、なんと11歳のころからフィジカル・トレーナーをつけていたそうです! 肉体のトレーニングにおいて一番重視しているのは「弾力性」とのこと。決勝レース以外では転倒することも結構あるのがマルケスの特徴? ですが、グラベルに突っ込んでゴロンゴロンと転がったときも、体の弾力性を活かしてケガを防止しているそうです。
そしてマルケスが鍛えるポイントとしているのは体幹上半部と腹筋。これはバイクの上で体を左右に動かす際、体が非常に安定している必要がある・・・と彼は唱えます。もちろん、他の体の箇所も鍛えることが大事であり、外転筋は燃料タンクを支えるために重要な筋肉であるとマルケスは語ります。
お尻もバイクを走らせるのには大事で、反射とバランスを使ってコントロールを保ちます。レース時にコーナーでは2、3回バイクが動きますが、そのときライダーの体はその動きに素早く対応しなければなりません。両足がする仕事も多く、片足が地面についているときにもう一方の足はバイクを押し付けていなければなりません。
「マッスル・トーニング」(適度な筋肉の緊張具合の調整)をすることで、これらの動きを強く、かつ速く行うことができるとマルケスは解説します。
最高のトレーニングは・・・モトクロス!
近年はフラットトラックをロードレースのトレーニングに取り入れるライダーが多いですが、マルケスはジムでのトレーニング以外では、モトクロスが完璧なトレーニングと言っています。
この説はマルケスがモトクロス好きで、その走りを心から楽しんでいるから最高のトレーニングと言っている面もありますが、ちゃんとロジックの裏付けとともに、マルケスはモトクロス最高説を唱えております。
モトクロスライダーは、同じ状態のコースを周回しているように見えますが、実は時間の経過とともにコースは刻一刻と変化していきます・・・。つまりコース上の穴やわだちは常に一定ではなく、周回毎にバイクの通過などの外的要因で変化していくのです。
そのため、ジャズのインプロビゼーション(即興演奏)のように、即興でうまく走ることがモトクロスには求められます。そしてそれは、バイクに乗ることのなかで一番好き・・・とマルケスは語ります。
混戦や一対一のバトルに強く、そしてMotoGPの乗り換えルール(フラッグ・トゥ・フラッグ)などの荒れた展開でも上位に立つマルケスの力は、即興で様々な外的要因に対応する必要のあるモトクロスコースを走ることで培われているのかもしれませんね。
フラットトラックも確かにロードレースのトレーニングとして有効なのでしょうが、マルケスのような「外的要因をねじ伏せる強さ」を身につけたければ、モトクロスを練習に取り入れることを考えてみてもいいのかも? ともあれ、動画のなかのマルケスのトレーニング内容をチェックしてみてください!