勝負だ!と叫んでみたのはご愛嬌。
本日ついに、カワサキZ900RSの実車を”走らせてしまった”僕にとって、彼我の差はあまりにも大きく、まるでいつのまにか背も足の速さも息子に追い越されてしまったお父さんの気持ちをじっくり味わされてしまったのだったw。やはり1970年代に最盛期を迎えたZIIを、いくらいじったところで、2017年生まれの最新Zと勝負させようというのが無理だった(苦笑)。

ZIIが松田優作なら、Z900RSは松田翔太か・・・

いや、もちろん最初から勝負になるとは思ってないですよ、さすがにそこまでバカじゃない笑。
ただ、ZIIには、なんだかんだZ900RS1台買えちゃうくらいの金額をつぎ込んだわけで、意地じゃあないけど多少は思うところがあったわけです。

しかし、今日実際にZ900RSに乗ってみて、そんな心の抵抗はあっさりとなくなったことをご報告しておく。

だって、めっちゃ速いし乗りやすいのだから・・・・。

足つきがよく、大柄な車体なのに実際の目方以上の軽さを感じさせるボディは座った瞬間から「あ。扱いやすい・・・」と思わせる。やっぱ21世紀のバイクなのだなあ。同じレトロな路線のYAMAHA XSR900と比べても、デザイン的に”あの頃のアレ”を再現した感が強い車体だけに、似ているけど明らかに違う、という感覚がダイレクトにくる。
走らせてみると、とにかくパワーバンドが広くて、1-2速だけで 夕方で混み始めた都会の道をスイスイ走ってしまう。ギヤチェンジをまめに行う普段の走りからすると、オートマ感覚で乗れてしまうよ。空冷エンジンに見た目こそ見せているけれど、110馬力を発生させる最新の水冷4気筒エンジンは、まるでモーターのように軽々と回って、ダルい感じなど微塵もない。

Ninja H2のような最新モンスターの凄さとはもちろん違うが、これ以上の性能、必要ないよね、と思える。ある意味、Z900RSは、ゼファーの生まれ変わり、というべき存在なんだと感じた。
(ちなみにそれは、非力だけどレトロなバイクとして登場したゼファー400ではなく、ゼファー1100に近い。)

僕は実は自分のFacebookでは、Z2やZ1と、このZ900RSの関係を二世タレントのそれに例えている。例えばZ1が(僕が大好きな)松田優作なら、Z900RSは松田龍平、いや、松田翔太、ってところかな。アクション俳優として一時代を築いたお父さんの活躍を覚えている者なら、松田翔太の今をみて、優作とは違うよな、という印象を持ってしまうに違いない。
だけど松田優作を知らない若い層なら、翔太に憧れ、とびきりカッコよく思ったりするのだろう。

二世タレントを認めたがらない、そういう気分が、Z900RSを否定的に語ろうとする、”あの頃を知る”世代にはあるのだろうと思う。

だけど実際に、そんな色眼鏡を外し、先入観を捨てて新しい世代の台頭を眺めてみれば、過去の自分の記憶とは関係なく、優れたところがたくさん見つかるはずなのだ。

よく似てる。でも違う。
確かに違う。でも似ている。

Z900RS(1-2枚目)と、僕のZII(3枚目)の写真を見比べて欲しい。
実によく似ている。

とはいえ、Z900RSのファットでマッチョなスタイリングと比べると、ZIIはいかにも華奢だ。
人間でも、昔の人は頑丈だったかもしれないが、今の若者には最新のトレーニングメソッドとジムで鍛えるノウハウがあり、効率的に鍛えている。それと同じで、世界最速を狙って開発されたZ1、そしてその国内モデルであるZ2は、がむしゃらに世界を狙った猛々しさを持っているけれど、Z900RSのそれは よりスマートでクオリティを重視したバランスの良さを感じさせるものだ。

そう、Z1/Z2とZ900RSは、よく似ているが違っているし、違っているけれど、とても似てもいるのである。

画像: こう見ると、Zの遺伝子を受け継いでいることが一目でわかる。

こう見ると、Zの遺伝子を受け継いでいることが一目でわかる。

画像: ファットなタンクがエロさを醸し出す

ファットなタンクがエロさを醸し出す

画像: こっちは僕のZII改のリヤビュー。タンクがスリムなことは一目瞭然だけど、まあよく似てる。

こっちは僕のZII改のリヤビュー。タンクがスリムなことは一目瞭然だけど、まあよく似てる。

人車一体の自分と愛車の姿に見惚れるとき、君はZ900RSを一生乗ろうと思うだろう

では、Z900RSを買うか?と問われたら・・・・乗り換えるのでもいいし、二台持ちでもいいよと言われたら・・・、でも結局僕は買わないだろう。
一途な僕は、ZIIをひたすら愛していて、ガソリン車に乗ることが許されなくなる時代が来るまでは、あるいは僕自身がバイクに乗る体力がなくなるまでは、ZIIに乗り続ける。
(それは既にZ900RSを買えるくらいZIIに金をかけちゃったから、惜しいだけだろう、だって??いやいやそんなことはありません泣)

それに、Z900RSに乗って、改めてZIIもまた まだまだ現役だと感じられた、というのも事実だ。
確かにZ900RSには一瞬で置いていかれるかもしれないが、公道レースに挑むわけでもないし、比べたらZ900RSがよく斬れる刀だとすれば、ZIIには鉈や斧のような重厚な味わいがあると思える。自分好みにいじったあとだからなおさらなのだろうが、旧車ならではの楽しみに加えて 40年以上も前のバイクとは思えないパワーやスピードはまだ健在なのだ。

それでも。
Z900RSはいいバイクだ。それは認めざるを得ない。
若いバイク乗りが、このバイクを手に入れたなら、きっと今の僕と同じように、一生こいつ(Z900RS)に乗り続けよう、と思うに違いないと思う。
気軽に乗れて、思い切り攻めてもきっと楽しく、そして何かの機会でショーウィンドウか何かに映った人車一体の自分と愛車の姿に見惚れる。そんなちょっとした喜びを感じさせてくれる、そんなバイクなんだ、このZ900RSは。

いつか僕のZIIの横に、こいつが並んだ時に、そのライダー(若者だろうか、それともリターンライダーのような年齢だろうか)と目が合うその瞬間を僕は楽しみにしている。

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