極悪人を集めて、人類を守らせるという逆転発想なのです
あらすじ、簡単に説明いたしましょう。まず、本作は『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』の世界観を継承しているのです。
スーパーマンはたまたまいい人でしたが、もしあんな超人的な能力を持った連中(映画の中ではメタヒューマンと称していました)が、人類と敵対したらどうする?という懸念が人類を疑心暗鬼にしています。その結果、バットマン=ブルース・ウェインは人類に好意的なメタヒューマン(スーパーマンとか、ワンダーウーマンとか)を集めて対抗組織を作ろうとするわけですが、本作では米軍の特殊任務を負ったメンバーが、なんとバットマンに捕獲された悪党たちを集めて秘密部隊を組織することになります。
それが「スーサイド・スクワッド(自殺部隊)」というわけです。
(私、フレッドは最初シーサイド・スクワットと間違えていましたよ。なんでしょう、海辺で屈伸って、と思ってました。私、フレッド、間違えていましたよ)
で、最初の敵が、何千年も生きている魔女の暴走をとめること。いやあ、大変な任務ですなあ。
意外に悪党はスクワッドの方でもない?
さて、極悪人ばかりのはずですが、このスーサイド・スクワッドの面々、案外人間的です。
ウィル・スミス演じる天才的狙撃手デッドショット(ゴルゴ13も真っ青です)は愛娘にはデレデレで、彼女のために人を殺すのをやめようと決意しちゃうし、バットマンシリーズ最狂の悪党ジョーカーに恋したばかりに悪の道に堕ちた精神科医ハーレイ・クイン(本作の真の主人公である、悪カワヒロインです)は、実はジョーカーとの子だくさんで穏やかな家庭を持つことを願っていたりと、血も凍るような悪人というわけではないのです。
というより、スーサイド・スクワッドを組織した政府の要人のほうがかえって冷酷だったりと、まあ、法を犯すから、守るから、といっていい人であるとは限らないということがよぉくわかりますです。私、フレッドのような小市民には、計り知れない世界です。
そうした複雑な人間性と背景を持つメンバーたちが、どうやって世界を救うか、というのが見所の映画なわけです。
噂にたがわぬハーレイ・クインの魅力。それ以上でもなくそれ以下でもなく。
さて2.0。
私、フレッドとしては、ストーリーはある意味どうでもよくて、やはり本作の見どころはハーレイ・クインのイカれた笑顔とお尻にあると断言せざるをえません。
私、フレッドの連載を読んで下さってきた方ならお分かりかもしれませんが、私、フレッドの周りには、変態というか、変人というか、妙な性的嗜好の友人が集まるのですが、残念ながら女性は案外ノーマルな場合が多いのです。
その点、本作に登場する女性たちは、基本みんなイカれています。スーサイド・スクワッドのリーダーである黒人女性もその手段を選ばない冷酷さにおいてイカれてますし、スクワッドのメンバーの一人 カタナ(日本人女性という設定)も自分の愛刀に話しかけるクレイジーさ。もちろん敵である魔女も、その変わり加減は相当なもんです。
その中でも我らがハーレイ・クインは、女ジョーカーともいえる”あどけない”狂気を撒き散らしていて最高でございます。どうみても正気ではない化粧とギャル風のいでたちですが、悪党たちをして「あんたは見かけは最高だけど中身はイカれてる」と言わせるくらいです。まあ、美しい御御足(おみあし、と読みますよ)を網タイツで包み、申し訳程度に履いたようなショートパンツからはプリプリとしたお尻がほぼ見えちゃっているのですから、私、フレッドにはたまりません。ストーリーそっちのけで、彼女を追いかけてしまいました。
悪党の一人は言います。「女はイカれてる方がいい」と。私、フレッドも実はそう思います。
実際、人間らしい情緒などを持ち合わせていないはずの狂気の悪党ジョーカーでさえ、ハーレイ・クインを助けるために命を賭けているのです。そして、そのジョーカーの気持ちが十二分に理解出来るのは、ハーレイ・クインの魅力が本物だからです。
私、フレッドは断言しましょう。彼女のお尻を、いえ、ちょっぴり狂気が混じった笑顔をみるためにだけでも、本作を観にお金を払う価値があると。私、フレッドは、上映期間中にもう2回くらい観るつもりでおります。嘘じゃありません、私、フレッド、それくらいハーレイ・クインのお尻、いえ、笑顔を気に入ってしまったと告白しておきましょう。はい。
あ。
間違っても吹き替え版なんて見ないようにです。ハーレイの声もちゃんと聞かないと魅力半減ですよ。私、フレッドの忠告です。お忘れなく。