「ドゥカティ スクランブラー 原宿」が8月29日(土)に開催したバイクイベント「The Land of Joy @ Zushi Surfers」に同行取材した。[前編]はこちら。
日常を忘れるとはこういう時なんだろうな
逗子海岸を見渡す小さな岬に建つ「サーファーズ」のテラス。ここまでバイクを走らせてやってきた参加者たちは、SUPというサーフスポーツの体験レッスンを受けた後、心地いい海風になでられながら、ゆったりとした時間を楽しんで。いつものツーリングとは違い、SUPで海の上を“走る”という体験を共有したことで、自然とリラックスしうちとけてゆく。まさに日常を忘れるというのは、こういう時を過ごすことで得られるのではないだろうか。
ゆったりとした時間もやはりバイク話で盛り上がる
そんな時を過ごしながら、好き者同士が集まればバイク話に花が咲く。ドゥカティのラインナップではユニークなモデルとなるディアベルで参加した川口聡さん(32歳)は、スポーツスターから乗り換えたそうだ。「峠道をせめるというより、高速道路をクルージングするような、ロングライディングを楽しんでいます」。ヤマハのV-MAXにも似た、マッチョなスタイリングのドゥカティにぞっこんのようだ。
国内リリースされてすぐにスクランブラーのオーナーとなった牧村正治さん(46歳)は、7月に自動二輪免許をとったばかりだそうだ。「バイクに憧れて、ドゥカティ モンスターに乗ってみたいなぁと思っていたのですが、スクランブラーが発表されて、今年の東京モーターサイクルショーで実車をみると、すぐに予約しました。バイクに乗るのはこれが初めてですが、スクランブラーは大型ながらバイク初心者にも乗りやすく、これを選んでよかったと思います」。
スタッフも参加者も一緒になって楽しむイベント
SUPを体験した後は、逗子海岸を見晴らすビーチハウスの広いテラスでのBBQタイム。ワイルドなBBQグリルで、ドゥカティジャパンをはじめスタッフの方たちが焼いてくれるスペアリブステーキにかぶりつく。そこには主催者側と参加者という垣根はなく、同じようにバイクが好きで集まった仲間という気持ちが漂う。いわゆるイベント然としたところも全くなく、SUP体験にしても「さぁ、やってください」というのではなく「さぁ、やってみましょうかね〜」みたいな。いい意味でのゆるさが、なんとも心地いい空間と時を生み出しているようだ。
サーフ系アイウエアブランド「VONZIPPER」
会場ではアメリカ西海岸で発祥した、サーフ系をルーツにもつアイウェアブランド「VONZIPPER」が協賛をしていた。今回のSUP体験は、THE横乗りといった雰囲気のボンジッパージャパンの方々の協力も得て実現したイベントだ。“LIFE IS GOOD”というVONZIPPERのコンセプトは、スクランブラーが提案する”スタイル”にも通ずるものがあるだろう。サーフィンやスケートのみならず、フリースタイルモトクロスで活躍中のTAKA東野選手もサポートしている。こちらも注目だ!
●「VonZipper Japan|ボンジッパージャパン」はこちら
大人のライダーが広げてゆくバイクライフ
バイクツーリングといえば、どこからどこまで走って、ここで名物の何々を食べてさらに走る。みたいなことが多いのではないだろうか。この「The Land of Joy @ Zushi Surfers」は、バイクで走ることを楽しみながら、バイク以外の何かも楽しもうというイベントだ。今回はSUPというサーフスポーツを体験して、素晴らしいロケーションのビーチハウスでBBQも楽しんだ。
昨今はバイクユーザーの高齢化が懸念されているが、見方をかえると成熟しているともいえる。それにはバイクライフを広げ、深めてゆくことが大切なのだろう。今回のスクランブラーの提案は、これからのバイクライフへのヒントになるのではないだろうか。そんな成熟した大人なライダーたちに接した若者もまた、私たちが若かった頃にそうだったように、きっと憧れをもってバイクに乗り始めてくれるはずだ。
「ドゥカティ スクランブラー 原宿」では今後もこのイベントを開催してゆくという。次回はヨガ体験を準備しているようだ。サイトをチェックして参加してみてはいかがだろうか。