お盆休みがあけて高校野球の決勝戦が終わると、“熱かった夏”が急に温度を下げてゆくように感じるのは、私だけではないだろう。夏休みの楽しさにうかれて、さぼり続けた宿題に追われる子どもの頃の記憶が、いまだにこの時期になると蘇るのかもしれない。50歳を過ぎても毎年思うのだから、子どもの時の夏休みの記憶は、いい大人になっても心にすり込まれているものなんだろうね。

画像:  自由なムードが今っぽいドゥカティのバイクイベント「The Land of Joy @ Zushi Surfers」[前編]

Ducati Scrambler 原宿が開催したツーリングイベントへGO!

そんな真夏の最後の週末となる8月29日(土)、ドゥカティが運営するコンセプトストア「Ducati Scrambler 原宿」が開催したイベント、「The Land of Joy @ Zushi Surfers」に同行させていただいた。この日は朝から小雨まじりのあいにくの天気。それでも第一集合ポイントである、Ducati Scrambler 原宿の前には、雨具を着込んだ7名のライダーが集まった。

画像1: Ducati Scrambler 原宿が開催したツーリングイベントへGO!

画像2: Ducati Scrambler 原宿が開催したツーリングイベントへGO!

ドゥカティだけではなくビモータやKTMなども参加して

原宿を出発して第二集合ポイントとなる、首都高速大黒ふ頭PAに移動。ユニークなのはドゥカティが主催するイベントにもかかわらず、ビモータ、ハーレー、KTMとドゥカティ以外のメーカー車種も含まれていることだった。バイクメーカーのイベントというと、そのメーカーの車種でなければいけないようなイメージを持っていたのだが、一般的なバイクショップのツーリングのような気軽さで、目的地である逗子海岸へと向かったのだった。

画像1: ドゥカティだけではなくビモータやKTMなども参加して

画像2: ドゥカティだけではなくビモータやKTMなども参加して

目的地は抜群のロケーションの逗子「サーファーズ」

首都高速から横浜横須賀道路へ入り、逗子ICをおりて海岸線へ出てほどなく「The Land of Joy @ Zushi Surfers」のイベント会場となる「サーファーズ」へ到着。こちらは逗子海岸を見渡すように突出した、ちょっとした岬のような立地で抜群のロケーション。サーフショップ、カフェ&バー、ライブステージを備えた海岸の上に建つオシャレなビーチハウスだ。都心から50kmほどだろうか。ツーリングというには近すぎるが、このイベントは走ることが目的ではないのだ。

画像: 目的地は抜群のロケーションの逗子「サーファーズ」

スクランブラーという“新しいバイクライフスタイル”を体験するイベント

すっかり雨もあがり、湘南の海風がまだ終わらない夏の熱気を運んでくる。「The Land of Joy @ Zushi Surfers」はドゥカティ スクランブラーのコンセプトを、日本のライダーたちに実際に体験してもらおうというイベントだ。スクランブラーという“車種”を、プロモーションするという目的もさることながら、“スクランブラー”という“新しいバイクライフスタイル”を体験することが主眼となっている。なので、この日に集まったライダーたちが、ドゥカティ・オーナーだけではないのは、このイベントの目的からするといわば必然なことなのだろう。

画像1: スクランブラーという“新しいバイクライフスタイル”を体験するイベント

画像2: スクランブラーという“新しいバイクライフスタイル”を体験するイベント

サーフスポーツSUPを体験チャレンジして

簡単なブリーフィングの後に、岬の上に建つ「サーファーズ」からビーチに降りてゆき、この日のメインアクティビティを体験する。「サーファーズ」では近頃注目されているマリンスポーツである、SUP ( サップ:スタンドアップパドルというサーフボードの上でパドルを漕いで乗るマリンスポーツ)を体験レッスンできる。この日は、軽いツーリングで逗子までやってきて、このSUPを体験するのが主旨となっていた。

画像1: サーフスポーツSUPを体験チャレンジして

画像2: サーフスポーツSUPを体験チャレンジして

画像3: サーフスポーツSUPを体験チャレンジして

簡単なレクチャーで楽しむことができるSUP

これぞ湘南のオトコという雰囲気のインストラクターさんから、SUPの操り方のレクチャーを受けて。SUPはサーフボードをボートやカヌーのようなオールを使って乗る。ボードはサーフィンのものよりも、幅と厚みがあり海上でもかなり安定感があるので、座ったり立ったりしてオールを使い漕ぐことができる。サーフィンやウィンドサーフィンは、筋力や技術などそれなりにハードルが高いものだが、SUPはこのように簡単なレクチャーで、サーフスポーツを楽しむことができる。

画像1: 簡単なレクチャーで楽しむことができるSUP

画像2: 簡単なレクチャーで楽しむことができるSUP

ライダーからサーファーへ、変身〜ン!

バイクに乗るのは得意だが、波の上の乗り物は初めてという参加者がほとんど。ついさっきまでライダージャケットに雨具を着込んでいた参加者たちは、期待に胸をドキドキさせながら、ボードとオールを重そうにかかえて海に入ってゆく。スイミングパンツにラッシュガードなどに着替えて、ライダーからサーファーの姿になり、意外なほど透明度の高い海へ入ってゆくのが、なんだかうらやましい。私は取材だからと、水着を持ってこなかったのを悔やむこととなった。

画像1: ライダーからサーファーへ、変身〜ン!

画像2: ライダーからサーファーへ、変身〜ン!

初期型Canon EOS 5DとEF28-70mm F2.8L USMで追いかけられるのはここまで。SUPは初めてという参加者たちは、インストラクターとともにどんどん沖にでてゆく。時折、小さな波にサーフィンのように乗っている姿もみられる。あ〜、なんて楽しそうなんだろうか。。。

単にバイクに乗るだけじゃない何かを

バイク乗りは基本的に“ノリモノ”に乗るのが好きな人種なんだと思う。そして“自由”も。近年はバイクカスタムとサーフカルチャーが、FSモトクロスをはじめエクストリーム系を巻き込んで盛り上がっている。別にサーファーではなくてもいいし、命がけのエクストリームは見るだけいい。とはいえバイクという趣味が、こうした様々な背景をもって厚みを増してゆき、単にバイクに乗るだけじゃない何かを、ライダーである私たちが獲得する時代になってきたのだろう。

バイクのあるライフスタイルをもっと拡げてみよう

このドゥカティ スクランブラーのイベント「The Land of Joy」は、そんなバイクとライフスタイルの新しい関わり方を、実際的なカタチで提案してくれているようだ。たとえばバイクに乗って、SUPを楽しむというように。これまでもバイクを楽しむイベントは、バイクメーカー各社で開催されてきたが、これほどバイク自体と離れた“スタイル”を提案したものはあまりなかったのではないだろうか。これは、ドゥカティが“スクランブラー”という“スタイル”を、新しいバイクライフと位置づけて、私たちバイク乗りの世界を拡げようとする試みなのだろう。

※[後編]では素晴らしいビーチハウスのテラスでBBQを楽しみました。

抜群のロケーションにある逗子「サーファーズ」
都心から50kmほどで逗子ICからも近い。晴れた休日にコーヒーを飲みに行くような、軽いツーリングにピッタリのスポットです。

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