3月といえばアメリカでは伝統のデイトナ200マイルが開催されます。今年は1位のダニー・エスリック(スズキGSX-R600)に続いて、2〜11位がすべてヤマハYZF-R6ライダーだったことが話題になりました。それはともかく、昔をつい懐かしんでしまいがちのオジサンとしては、メインイベントの200マイルが600ccってのは・・・と思ってしまいます。
はじまりはビーチの砂の上でした・・・
日本ではクラシックレースというと、古いモーターサイクルが走るレース・・・という認識が一般的でしょうが、本来は競馬の「Classic Races」と同じく、昔から続く伝統のレースを意味します。アメリカのデイトナ200、英国のマン島TT、フランスのボルドール、そして日本の鈴鹿8耐・・・とかが2輪の世界のクラシックレースとして知られています。
デイトナ・・・というと、一般にはバンクのあるコースでの高速バトル・・・というイメージが強いですが、舗装路のスピードウェイでのレースは1961年以降のことです。1937年からそれまでの時代は、デイトナビーチの砂の上の周回コースで行われていました。
市販車ベースのAMAクラスCルール(サイドバルブ750cc、オーバーヘッドバルブ500ccまで)の下、1961年以降の舗装路のスピードウェイの上でも、ハーレー・ダビッドソン750cc対英国製500ccの熱戦が繰り広げられました。
1970年は、デイトナ200の歴史のなかでも、大きな転換点と言える年になりました。動弁方式を問わず一律750ccという、フォーミュラ750のルールがこの年から採用されたのです。今までAMAの不平等ルールにアシストされていたハーレー・ダビッドソンにとっては、ロードレース活動の冬の時代の訪れになった年とも言えるでしょう・・・(続く)。
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