今年のMotoGP最終戦、バレンシアGPの決勝が昨日日曜に行われました。そして、雨に見舞われたバレンシアは破綻含みのレースとなってしまいました!

予選はマーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)がポールポジション!

土曜日の予選ではちょっとした珍事? がありました。ヤマハワークスのM.ビニャーレスは、Q1で1分31秒858をマークし2番手でQ1に進出を果たしましたが、なんとその勢いのままQ2でも1分31秒312を記録。昨年のアラゴンGP以来となるポールポジションを獲得しました!

今年ヤマハ勢で唯一勝ち星をあげているM.ビニャーレス(ヤマハ)。シーズン2勝目が期待されましたが・・・。

race.yamaha-motor.co.jp

この、Q1からQ2へ進出してポールポジションというのは、なんと史上2例目という珍しいものです。しかしその1度目というのは、今年の第15戦タイGPでのマルク・マルケス・・・とついこの前のことです。

このことはいかに今年の傾向として、マシンセッティングの良し悪しが予選順位に大きく影響するかのあらわれかもしれません・・・? なおビニャーレスの僚友であるバレンティーノ・ロッシは、FP3での転倒の影響もあってか振るわず16位で予選を終えています。

決勝は各ライダーが雨に翻弄されることに・・・

迎えた決勝は残念ながら、降雨によるウェットレースになりました・・・。序盤はスズキワークスのアレックス・リンスが先頭で周回! これをドゥカティワークスのアンドレア・ドヴィツィオーゾとロッシが追う展開になりました!

しかし雨の降りが激しくなったため、これは危険ということで赤旗が提示されることに・・・。そして13周目の順位でグリッドを割り振り、残り14周のレースが再開されることになりました。

赤旗中断後も、首位争いを繰り広げたV.ロッシ(ヤマハ)でしたが・・・。

race.yamaha-motor.co.jp

すでに転倒で多くのライダーがリタイアしたため、再開したレースは16台で競われることに・・・。そして再びリンス、ドヴィツィオーゾ、ロッシの3人が首位争いという展開になりますが、ロッシは転倒により大きく後退・・・。これで今年のロッシの未勝利は、決定的なものになってしまいました・・・。

先頭で逃げの展開だったドヴィツィオーゾがそのまま1位でゴール! 2位はリンス、そして3位にはKTMに初のMotoGPクラス表彰台をポル・エスパルガロがプレゼントしました! 

ホンダは2年連続3冠を達成!

なお、今年度王者のマルク・マルケス(ホンダ)は、7周目に転倒リタイア。このレースで現役引退する僚友のダニ・ペドロサは最後のレースを5位でフィニッシュしました。そして今年も、ライダー、コンストラクターズ、そしてチーム(レプソルホンダ)と、ホンダが2年連続でタイトル3冠を独占する結果になりました。

タイトル独占を喜ぶ、レプソル・ホンダのスタッフたち。

www.honda.co.jp

来年のMotoGPは、ドゥカティワークスを離れレプソル・ホンダに加入するホルヘ・ロレンソがどのような活躍をするか・・・に当面は注目が集まるでしょうね!? マルケスが連覇記録を更新するか、それともそれを阻むライバルが現れるか・・・シーズンオフのテストを楽しみつつ、来年の開幕を待ちましょう!

MotoGP2018 第19戦バレンシアGP 決勝
1 A.ドビツィオーゾ Ducati Team Ducati 24'03.408
2 A.リンス Team SUZUKI ECSTAR Suzuki +2.750
3 P.エスパルガロ Red Bull KTM Factory Racing KTM +7.406
4 M.ピロ Ducati Team Ducati +8.647
5 D.ペドロサ Repsol Honda Team Honda +13.351
6 中上貴晶 LCR Honda IDEMITSU Honda +32.288

MotoGP ライダーランキング
1 M.マルケス Honda 321
2 A.ドビツィオーゾ Ducati 245
3 V.ロッシ Yamaha 198
4 M.ビニャーレス Yamaha 193
5 A.リンス Suzuki 169
6 J.ザルコ Yamaha 158

MotoGP コンストラクターズランキング
1 Honda 375
2 Ducati 335
3 Yamaha 281
4 Suzuki 233
5 KTM 72
6 Aprilia 59