ロレンス編集部
【1/100の映画評】同じヒロつながりの『ベイマックス』は、看護だけではなく主人公の警護をするスーパーロボットだった!
兄を亡くした天才少年と、兄の遺産のベイマックス
主人公ヒロ・ハマダは14歳ながら、ロボット工学の天才児だ。彼が暮らすのはサンフランシスコと東京のハイブリッドな仮想シティ サンフランソウキョー。ヒロは金を賭けて自作のロボット同士を戦わせる「ロボット・ファイター」に夢中である。
そんなヒロの将来を憂う兄のタダシは、自分が通う大学にヒロを連れていき、ロボット工学の先駆者であるロバート・キャラハン教授に会わせる。タダシの思惑通りにヒロはキャラハン教授の教えを受けることを熱望するようになるのだが、ヒロが大学への入学を許されたその日に大学構内で謎の大爆発が起き、タダシとキャラハン教授は悲劇的な死を遂...
ロレンス編集部
【1/100の映画評・番外編】狂気と信念の激走ムービー『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
「マッドマックスが北斗の拳に似ているんじゃない、北斗の拳がマッドマックスのオマージュなんだよ」と何度口にしたことか。
オーストラリアのバイオレンスアクションムービー傑作「マッドマックス」が、同じジョージ・ミラー監督によって新たに蘇った。シリーズ累計四作目になる。
大好きなトム・ハーディー主演で蘇ったマッドマックス
核戦争などで文明が崩壊した世界。
汚染が進み、砂漠化していく地球。世界観としては、いままでのマッドマックスシリーズを踏襲しており、設定はほぼ同じと思われる。
生き残った人類は、暴力と狂った信仰で残り少ない水や燃料などを独占する独裁者イモータン・ジョーによって支配されている。マッ...
ロレンス編集部
【1/100の映画評】デンゼル・ワシントン版レオン?『イコライザー』
一人の娼婦のために命懸けの戦いに巻き込まれる男の話
元CIAの凄腕エージェント、ロバート・マッコール。
不眠症の彼は、毎晩過ごすカフェで一人の娼婦と知り合う。
街の凶悪な存在を抹消し、平準化(イコライズ)する男
テリーが囲われているのはロシアン・マフィア。
あるときテリーが客に暴行を受けた。つい殴り返してしまった彼女は、マフィアから制裁を受けて重傷を負い、入院する。
彼女を放っておけなくなったマッコールは、マフィアのアジトに武器も持たずに乗り込むが、話し合いにならず、そこにいた数人を30秒足らずで皆殺しにしてしまう。
報復に出るロシアン・マフィアは元特殊部隊の殺し屋を差し向ける・・・。
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ロレンス編集部
2016年3月が待ち遠しい『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』日本語版トレーラーが公開
アウトロー贔屓が多いバイク乗り。だからバットマン好きが多いと思うんですが、この映画ではかつてない強敵に立ち向かうんで、もう気が気ではありません。
だって、本作の相手はなんとスーパーマン。人間じゃないわけです、モノホンの超人なんです。勝てるわけない!そんな悲鳴が世界中に響き渡りそうです。
まあ正直、ストーリー上本当にスーパーマンが悪人になるのかどうかはわかりませんが(裏があるのかも)、とにかくスーパーマンに立ち向かう勇気を持っているのはバットマンだけ、っということになります。
でもバットマンって、生身の人間。じゃあどうする??
そう、テクノロジーで勝負です。いつものラバースーツではなくて、...
ロレンス編集部
ランボルギーニ。所有できるのはやっぱりそういう人。
Jared Chambers (ジャレッド・チャンバース)はファインアートフォトグラファー。彼が関わったライアン・レイノルズ主演の新作スリラー映画は『SELF/LESS』。2015年7月に全米公開だそうです。
さて、そのジャレッドさんがSELF/LESSのプロモーションを兼ねた、ランボルギーニのプロモ動画に出演。華麗な生活と仕事の一旦を見せています。
SELF/LESSは、末期癌に侵された大富豪が、若く健康な男と身体を交換したことから始まる不可思議な事件を描いていますが、金持ちの象徴としてランボルギーニが登場しているというわけです。
俺には関係ねえ世界だって?
まあ、そう言わずに。
ロレンス編集部
【1/100の映画評】ポール・ウォーカーの遺作『フルスロットル』
古典的なバディムービー『フルスロットル』
リュック・ベッソン監督が手がけた超絶アクション作品『アルティメット』(2004年)をハリウッドがリメイクしたものだ。
主役二人のうち、片方(ダビッド・ベル。後述)は留任。片方をポール・ウォーカー(1973年9月12日 - 2013年11月30日)が演じる。この映画はポール・ウォーカーの遺作になる。
ストーリーも設定も、ほぼ『アルティメット』のままだ。
経済的に破綻しつつある街の市長は、無法地帯と化した廃墟「ブリックマンション」に、強力無比な爆弾が仕掛けられる。その爆弾を解除するために送り込まれたのがポール・ウォーカー演じる捜査官。
その相棒は警官...
ロレンス編集部
【1/100の映画評】誰かのために生きることをやめられない優しい人々『ギルバート・グレイプ』
人生には、何度観ても同じ感動を、同じ衝撃を、同じ衝動を与えてくれる映画と巡り会うチャンスがある。
僕にとって『ギルバート・グレイプ』は、そういう映画の一つだ。
1993年に公開された本作は、主演ジョニー・デップ。知的障害を持つ主人公の弟をレオナルド・ディカプリオが演じている。
閉ざされた世界に縛り付けられて、あがくこともできない青年
主人公ギルバート・グレイプは勤勉で、心優しい青年だ。アイオワ州の片田舎、とても小さな町の小さな雑貨屋で、働いている。
彼の母親は、夫が謎の首吊り自殺を遂げたショックで過食症になり、7年もの間一歩も家の外に出たことがない。というより身動きできないくらい太って醜...
ロレンス編集部
【1/100の映画評】ポンコツ&ロートルの傭兵チーム『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』
スタローン版のオーシャンズ11
シルベスター・スタローンが開き直って、笑いも感動もない、純度100%のアクションムービーを作った。それがこのエクスペンダブルズシリーズだ。
屈強な男たちが銃やナイフをもって戦う。ひたすらそれだけの映画である。
アクションとは別に、もう一つ大きな特徴と言えるのは、スタローンの人脈というか人徳を生かして、常に大物俳優をゲストで集められるということだ。ある意味スタローン版の「オーシャンズ11」と言える(ジョージ・クルーニーが、彼自身のネットワークで超一流の俳優陣を、ありえないほど低いギャラで集めたことで有名)。
ただ楽しめばいい映画。それがエンターテインメントだ...
ロレンス編集部
秋が待ち遠しい!待てない人はイタリアへ行け!30年ぶりに復活するテレビシリーズ「ルパン三世」
日本が生んだラテン系ヒーローといえばルパン三世。
不二子や次元を主役に据えた大人っぽいスピンオフが、最近テレビ深夜枠や劇場で公開されましたが、やっぱり洒脱で女好きでノーテンキなルパン一家の活躍、テレビでちゃんと観たいですよね。
その夢がかなったこと、皆さんに改めて共有します。
この秋、ルパンがテレビに帰ってきます。
イタリアでは先行して2015年5月に放映スタート(ということはもう始まっている??)。日本では日本テレビその他でこの秋から放映開始するそうですよ!
PVの出来もなかなか。
これは超期待ですね!
特設サイトはこちら。チェキら!
「ルパン三世」公式サイト
新たなルパンの旅が始ま...
ロレンス編集部
ゲロッパ!【1/100の映画評・番外編】君はジェームズ・ブラウンを知っているか?〜ファンクの帝王を映画化「ジェームズ・ブラウン 最高の魂を持つ男」
ゲロッパ!(Get Up)
ジェームズ・ブラウンといえばゲロッパ。ジェームズ・ブラウンといえばセックスマシーン。若い読者はわからないかもなっ。
(彼の代表曲『「Get Up (I Feel Like Being Like A) Sex Machine」』からきてるんだけど。聴いたことくらいはあるはずだ)
ジェームズ・ブラウン(以下JB)はファンクの帝王だ。R&B、ソウルの王と言ってもいい。
その歌声、キレのいいダンス(というよりステップ)、意味不明のアッとかウッという呼吸音というか掛け声というか、とにかく歌詞にはない声音にとびきりしびれるのだ。
全盛期といえるのは60-70年代だが、その...
ロレンス編集部
【1/100の映画評】To be frank with you, 非常に奇妙な映画なんだ、これが。仮面をかぶったミュージシャン『フランク』
心を病んだ天才が奏でる音楽は、大衆にとっては不協和音であったのか
主人公フランクは、音楽の優れた才能を持っている。
しかし、その才能はわかる人にしかわからない。
そして、彼は心に闇を抱えていて、幼少時から無表情なマスクをかぶったまま暮らしている。
そんなフランクに魅せられたバンドメンバー達もまた、どこか病んでいる。彼らは田舎の森の中の家に”リスのように”閉じこもって、レコーディングをしているが、いつになったら完成するか、彼ら自身もわかっていない。
そこに大きな成功を普通に求める、普通の青年がキーボードとしてバンドに加わったことから、物語は急展開を見せる。
青年はTwitterに日々の気分...