2月16〜17日、大阪で開催されたFIM E-エクスプローラー ワールド カップの開幕戦。この大会が初参加となるホンダ(チームHRC)は、見事初陣を優勝という最高の結果で飾りました。なお次戦は、5月3〜4日のノルウェー開催が予定されています。

2023年から勢力図が変わりました

初年度の2023年シーズン、記念すべき初代王者チームとなったのはオランダのEMXパワートレイン社のマシンを使った日本のチーム、MIEレーシングでした。MIEの男性ライダーのホルヘ サラゴサはマッドウィルからチーム名を変更したロビー マディソン レーシングに移籍。そして昨年はサーロンユーザーだった同チームですが、今年からはスターク フューチャー製マシンにマテリアルチェンジを実施しています。

アジア初開催となった大阪大会ですが、電動トライアルのトップメーカーであるEM(エレクトリック モーション)は不参加。電動マシンの顔ぶれはホンダのCR ELECTRIC PROTOのほか、KTM、スターク、サーロン、カオフェンというバリエーションになりました。なおチームHRCは、昨年度王者チームのMIEのライセンスを引き継ぐかたちで参戦しています。

ちなみに2024年シーズンよりE-エクスプローラーは、ハイパーバイクとGTの2カテゴリーに分類されています。前者は標準的モトクロッサーのホイールベースを備え、最大7kWのプロトタイプ車、後者は市販モデルをベースとする車重112kg以下の軽量車、となっています。

画像: honda.racing
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画像: ゲートに整列する電動モトクロッサーたち。左からサンドラ ゴメス(KTM)、フランチェスカ ノチェラ(ホンダ)、ターニャ シュロッサー(スターク)、ヴィルジニー ジャーモンド(スターク)。ゴメスは昨年度王者MIEの女性ライダーですが、今年はインド勢として初のFIM認可グローバルシリーズに出場するチームとなった、INDEレーシングと契約しました。 honda.racing

ゲートに整列する電動モトクロッサーたち。左からサンドラ ゴメス(KTM)、フランチェスカ ノチェラ(ホンダ)、ターニャ シュロッサー(スターク)、ヴィルジニー ジャーモンド(スターク)。ゴメスは昨年度王者MIEの女性ライダーですが、今年はインド勢として初のFIM認可グローバルシリーズに出場するチームとなった、INDEレーシングと契約しました。

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波乱はありましたが、見事デビューウィンを達成!!

決勝レースは3レース行われますが、HRCのトーシャ シャレイナとフランチェスカ ノチェラは、ともに男子レース、女子レースのレース1でそれぞれ転倒を喫してしまいます。しかし、男子総合、女子総合のリザルトでそれぞれ2位を獲得し、見事ホンダにデビューウィンをプレゼントしました。そして2位はロビー マディソン レーシング(スターク)、3位はINDEレーシング(KTM)という結果でした。

画像: 大阪・万博公園の特設会場のセクションを駆けるF.ノチェラとCR ELECTRIC PROTOの勇姿。比較的静かな電動車によるモータースポーツは、交通アクセスに優れる都市部で開催ができるのが大きなアドバンテージです。 honda.racing

大阪・万博公園の特設会場のセクションを駆けるF.ノチェラとCR ELECTRIC PROTOの勇姿。比較的静かな電動車によるモータースポーツは、交通アクセスに優れる都市部で開催ができるのが大きなアドバンテージです。

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画像: 表彰台の上で勝利を喜ぶチームHRCの面々。トロフィーが太陽の塔のデザインなのが面白いですね。 honda.racing

表彰台の上で勝利を喜ぶチームHRCの面々。トロフィーが太陽の塔のデザインなのが面白いですね。

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今まで数々の世界選手権を制覇したHRCが、電動車の分野でもシリーズタイトルを獲得することができるのか・・・今後の活躍に期待したいですね。ただ、この大会にも参加しているスターク製の電動モトクロッサーが英国アリーナクロス選手権でICE(内燃機関)搭載車相手に、現在進行形で熾烈なチャンピオン争いを繰り広げているのを見ているためか、CR ELECTRIC PROTOがライバルメーカーのICE搭載モトクロッサーと、ガチ勝負するところを見てみたいと思ってしまいます。

昨年の全日本モトクロス選手権第8戦のデビュー戦で、ICE搭載車との戦いは経験済みのCR ELECTRIC PROTOですが、1959年マン島TT参戦、1980年前後のNRプロジェクトなどの例のように、未知の世界へ果敢にチャレンジするホンダスピリットを、この分野でも見てみたいと思うのは私だけでしょうか? つまり、モトクロスGPやスーパークロスに参戦して勝利をつかみ取る・・・。まぁ今はE-エクスプローラーの戦いなど、今後のCR ELECTRIC PROTOの発展を注視し続けたいと思います。

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