モビリティリゾートもてぎ(旧ツインリンクもてぎ)の開幕戦日本GPがキャンセルされたため、今年のトライアルGP=世界トライアル選手権の初戦は6月10〜12日のスペインGPになりました。先日、FIM(国際モーターサイクリズム連盟)が公表したスペインGPのプレエントリーリストには、電動トライアル車の雄であるフランスのEM=エレクトリックモーションの名が記載されておりました。

電動トライアル車の歴史に、新たな記録を刻み続けるエレクトリックモーション!!

FIMは2017年から、トライアルGPのカレンダーに「トライアルE」を加え、電動トライアル車のポテンシャルを世に披露する機会を与えました。フランスのEMは、初年度からトライアルEに参加。2017〜2020年はスペインのガスガスを相手に雌伏を強いられたものの、昨2021年はついに同部門のタイトルをガエル・シャタヌの手により獲得しています。

画像: 2021年度トライアルEのチャンピオンになったフランス人ライダー、G.シャタヌ。2014年にFIMトライアル125カップ王者に輝き、2015〜2016年はトライアル2に挑戦。怪我や学業によるブランクを経てEMのエースライダーとしてトライアルEに参戦し、2020年は惜しくもランキング2位になりますが、翌2021年は見事栄光を手中におさめました。 trialgp.com

2021年度トライアルEのチャンピオンになったフランス人ライダー、G.シャタヌ。2014年にFIMトライアル125カップ王者に輝き、2015〜2016年はトライアル2に挑戦。怪我や学業によるブランクを経てEMのエースライダーとしてトライアルEに参戦し、2020年は惜しくもランキング2位になりますが、翌2021年は見事栄光を手中におさめました。

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2021年限りでFIMはトライアルEを発展的解消し、トライアルGPの各クラスへの電動車の参戦を許可することになりました。FIM統括の世界選手権でICE搭載車と電動車が「ガチ」で戦うのは、2022年度のトライアルGPが初のことになります。

2022年5月には、G.シャタヌら2名がEMのEピュアで伝統のSSDT(スコティッシュ6日間トライアル)に参戦し、2台ともにSSDTの歴史で初の電動車による完走を達成! シャタヌは総合19位に入り、200cc以下のクラスのベストパフォーマンス賞も受賞していています。

EMのR&D部門を率いるのは、1996世界王者で初代トライアルE王者のアノ人!!

なおEMはG.シャタヌのトライアル2参戦だけでなく、女性クラスのトライアル2ウーマンにもフランス人のマルゴー・ペーニャを参戦させます。EMのR&D部門を率いるスペイン人、マルク・コロメはFIMによる電動車とICE搭載車を「競争」させる今年度からのルール変更を、歓迎していることを表明しています。

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マルク・コロメ(EM R&D部門)
「電気モーターサイクルがガソリンモーターサイクルと競争できるようになるのは、素晴らしいチャンスになるでしょう。これにより、私たちはより速く進化することができ、また電動バイクが現在提供し始めている利点を、示すことができるのです」

トライアル愛好家の方は、説明するまでもなくマルク・コロメが何者なのかはご存知でしょう。彼は1994〜1996年の間、世界インドア選手権を3連覇。1996年には世界トライアル選手権王者に輝いたコロメは、2016年よりスペインのトロットとガスガスによる電動トライアル車開発に関与。2004年の引退後からのブランクを経て、ガスガスの電動モデルTXEを駆り初年度のトライアルEに参戦し、映えある2017年度初代トライアルE王者に輝いた名ライダーです。

画像: トライアルE初年度の2017年、王者となったM.コロメ。彼はトロットとガスガスの電動トライアル車プロジェクトの産物であるガスガスTXEの開発ライダーを務め、多大な貢献をしました。 lrnc.cc

トライアルE初年度の2017年、王者となったM.コロメ。彼はトロットとガスガスの電動トライアル車プロジェクトの産物であるガスガスTXEの開発ライダーを務め、多大な貢献をしました。

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現在47歳のコロメは、2019年にEMに入社。ガスガスTXE開発ライダーを務めたという電動トライアル車に関する豊かなキャリアを活かし、EMのファクトリーマシンおよび量産車の開発両方に深く関与しています。

マルク・コロメ(EM R&D部門)
「私たちにとって、このステップを踏むことが重要です。トライアルEと比較してレベルが非常に高くなっていることを知っているので、到達できるレベルを確認できます。(中略)私たちは自分たちが行った開発に非常に楽観的で、ガエル(・シャタヌ)は私たちのバイクに非常に適応しており、これは彼がそれを最大限に活用するためにも非常に重要です。
 結果とは別に、乗り手のイメージとプロ意識も非常に重要です。 ガエルは私たちの電気プロジェクトに非常に熱心に取り組んでいます。これは非常に重要で、ガエルに非常に満足しています。 いずれにせよ、私たちはハイレベルな競争の経験を活用して、お客様のために製品を改善し続けます。現時点ではガエルを起用することで、良い結果を達成できると信じています。彼はガソリン車とは明らかに違う電動車に良く適応しているので、今のところ、私たちにとって最適なライダーです」

トライアルライダーとして数々の栄光の記録を残し、電動トライアル車の開発経験も豊富なM.コロメは、全幅の信頼をエースライダーのG.シャタヌに寄せているみたいです。トライアルの歴史の電動車に関する章に、新たな記録を書き加え続けているEMですが、286番のゼッケンをつけてスペインGPトライアル2に参戦するG.シャタヌが、強敵のICE車相手にどのような戦いぶりを見せてくれるのか・・・スペインGPが楽しみです!!

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