E.グラナド、2021年のポールポジション獲得記録を更新!!
エネルジカの電動ロードレーサー、エゴ・コルサのワンメイクで競われるMotoEですが、今このマシンのポテンシャルを最も引き出しているライダーは、ブラジルのエリック・グラナド(ワン・エナジー・レーシング)でしょう。
グラナドは今シーズン、カタルーニャまでの3戦でいずれもポールポジションを獲得。フランスではマッテオ・フェラーリに記録者の座を譲ることになりましたが、スペインとカタルーニャの2戦ではファステストラップを記録しています。
MotoE初開催となるオランダ・アッセンでの予選は1分43秒台の戦いとなりましたが、グラナドは見事1分43秒114を記録してポールポジション獲得。2021年のMotoEのここまでの4戦で、すべてポールポジションをゲットしたことになりました!
E.グラナド、今シーズン2勝目をマークし、ランキング3位に浮上!
MotoGPサマーブレーク前の最後のレースとなったMotoE決勝は、予選2位のルーカス・トゥーロヴィッチ(テック3 E-レーシング)がホールショット獲得! しかし、2周目にはランキング首位のアレッサンドロ・ザッコーネ(オクト・プラマックMotoE)が2位、そして首位に浮上しました。
ランキング争いでザッコーネ(オクト・プラマックMotoE)を1点差で追うランキング2位のドミニク・エガータ(ダイナボルト・インタクトGP)は、1周目に痛恨の転倒を喫しました・・・。3周目の時点で1.6秒差の内に8台が競う混戦となりますが、4周目にグラナドはファステストラップを記録しトップに立ちます!
残り2周でグラナドは後続との差を約0.5秒キープ。ジョルディ・トーレス(ポンス・レーシング40)とザッコーネの2台がグラナドを追いますが、両者は接触によりグラナド追撃のチャンスを失うことに。結果、グラナドは今シーズン2勝目をマーク。ポールポジション、ファステストラップ、そして優勝と、アッセンでの戦いを完勝しました!
開幕戦スペインは首位走行中の4周目に転倒し13位。2戦目フランスは優勝するも、3戦目カタルーニャはスタート直前にマシントラブルが発生してピットスタートを強いられ、11番手までポジション回復するも最終ラップで転倒リタイア・・・。誰もが認める最速MotoEライダーながら、決勝の成績が安定しないゆえにランキング6位に甘んじていたグラナドでしたが、この勝利でランキング3位までポジションアップ。サマーブレーク後の残り3レースでの、逆転王者獲得に挑みます。
エリック・グラナド
「今週末の仕事には満足しています。どのセッションでも速く安定していました。常に競争力を持っていましたが少し運が足りなかったので、ミスをしないようにして序盤は楽に走りました。トップに立ってからは、最後までスムーズに走って良いペースを見つけるようにしました。チームとスポンサーに感謝しています。これからのレースでもこの調子で頑張りたいと思います。
次戦のMotoEはレッドブルリンク2連戦の内のひとつ・・・8月15日決勝のオーストリアになります。しばらく間が空きますが、充電期間を経た各MotoEライダーたちのパフォーマンスを見ることを、楽しみに待ちたいです!
FIM MotoE World Cup 2021 第4戦オランダ 決勝
1. E.グラナド One Energy Racing 12'10.143
2. J.トーレス Pons Racing 40 + 0.844
3. A.ザッコーネ Octo Pramac MotoE + 0.925
4. M.フェラーリ Indonesian E-Racing Gresini MotoE + 1.518
5. L.トゥーロヴィッチ Tech3 E-Racing + 2.656
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8. 大久保光 Avant Ajo MotoE + 4.728
FIM MotoE World Cup 2021ランキング ※6月27日現在
1. A.ザッコーネ 70 points
2. J.トーレス 63 points
3. E.グラナド 53 points
4. D.エガータ 53 points
5. M. カサデイ 43 points
6. M.ポンス 36 points
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10. 大久保光 24 points