純粋なモーターサイクルのEV(電動車)のみ・・・ではなく、ハイブリッド車そのほか様々な古今東西の「ローエミッション」な2輪車を紹介する連載企画。今回は2018年11月からリース販売されたホンダの電動スクーター、PCX ELECTRIC(エレクトリック)をご紹介します。

ホンダモバイルパワーパックを採用

CUV ES(シーユーヴィ イーエス)、EV-neo(イーブイ・ネオ)に続いて、ホンダが市販した電動スクーターとしては3作目となるPCX ELECTRICは、2018年11月30日から販売されています。前2作はリース販売でしたが、PCX ELECTRICも前例を踏襲しリース販売となっています。

ただしPCX ELECTRICは実用性検証を目的に、幅広い層のお客様を対象としたモニターの募集しました。30台のPCX ELECTRICを約2ヵ月間モニターに貸し出し、収集した意見や要望を今後の2輪EV開発に活用するのがその狙いでした。

画像: PCX ELECTRICは、ICE(内燃機)125cc搭載のスクーター「PCX」をベースに、新開発の電動パワーユニットを搭載。モーターにIPM(Interior Permanent Magnet)構造を採用し、低回転からトルクのある特性を活かした力強い発進性能と、登坂性能を実現しています。カラーリングはパールグレアホワイトの1色を用意。 www.honda.co.jp

PCX ELECTRICは、ICE(内燃機)125cc搭載のスクーター「PCX」をベースに、新開発の電動パワーユニットを搭載。モーターにIPM(Interior Permanent Magnet)構造を採用し、低回転からトルクのある特性を活かした力強い発進性能と、登坂性能を実現しています。カラーリングはパールグレアホワイトの1色を用意。

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またPCX ELECTRICは、首都圏におけるバイクシェアリングサービスや観光地でのバイクレンタルサービスの実証実験、そして東南アジア地域でも法人向けのリース販売やフィリピンでの余剰電力活用システムの実証実験を予定するなど、過去2作品よりもワールドワイドに幅広く、展開されることになった電動スクーターでした。

PCX ELECTRICの特徴は、動力用電源に「ホンダモバイルパワーパック」を採用した点です。着脱式の48Vバッテリーを2個使用し、直列に接続させて96Vの電装システムを構成。一充電あたりの走行距離は41kmとなっています(60km/h定地走行テスト値)。

画像: ホンダモバイルパワーパックは車体から取り外し、専用充電器で充電できます(単相100V)。 www.honda.co.jp

ホンダモバイルパワーパックは車体から取り外し、専用充電器で充電できます(単相100V)。

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画像: 変換効率に優れ、発進時の低回転域でも高い出力を発揮するIPM構造のモーターを採用。最大出力は4.2kW(定格出力0.98kW)です。モーターの温度保護制御や細かな通電制御を行うことで、モーターを冷却するオイルポンプやラジエーター、クラッチを不要とし、コンパクトなパワーユニットに仕上がってます。 www.honda.co.jp

変換効率に優れ、発進時の低回転域でも高い出力を発揮するIPM構造のモーターを採用。最大出力は4.2kW(定格出力0.98kW)です。モーターの温度保護制御や細かな通電制御を行うことで、モーターを冷却するオイルポンプやラジエーター、クラッチを不要とし、コンパクトなパワーユニットに仕上がってます。

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モバイルパワーパックの充電方法は2つ

PCX ELECTRICは車載充電器も備えているので、モバイルパワーパック2個を車体に搭載したまま、外部電源に接続して充電することもできます。この方法では、残量ゼロから満充電まで約6時間を要します。なお車体から取り外したモバイルパワーパックを専用充電器で充電する場合は、残量ゼロから満充電まで約4時間となります。

画像: PCX ELECTRICは、ホンダモバイルパワーパックを車体から取り外さずに、充電することも可能です。 www.honda.co.jp

PCX ELECTRICは、ホンダモバイルパワーパックを車体から取り外さずに、充電することも可能です。

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ICEのPCX同様、スマートキーなど便利な機能をPCX ELECTRICは採用しています。企業や個人事業主や官庁などを対象とするリース専用車両(リース料金は期間・プラン等により異なります)なので、一般のユーザーが気軽に接することができないのが残念ですけど、近い将来に広く一般に販売されるホンダ製2輪EVが登場することを期待しましょう。

画像: [TMS2017] PCX ELECTRIC|開発者インタビュー www.youtube.com

[TMS2017] PCX ELECTRIC|開発者インタビュー

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