ところで「アースデイ」ってなんじゃらほい?
皆さんは「アースデイ」をご存知でしょうか? 先日・・・4月17日から25日まで「アースデイ東京2021」のイベントが、東京都内の公園などを会場に行われたので、ニュースなどでご覧になった方も多いと思います。
「アースデイ東京2021」も今年で20年を迎えた歴史ある催しなのですが、そもそもアースデイは今から50年以上前・・・1969年に国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)によって提起されたものです。そして1970年にゲイロード・ネルソン米上院議員の呼びかけによって開催された「環境問題についての討論集会」の開催日・・・4月22日をアースデイに定めることを宣言したのが、そもそもの始まりでした。
最初のアースデイにあたる1970年の集会には、なんと2,000万人!! の米国市民が参加したそうです。半世紀以上前からこれだけ環境問題に関心がある市民がいたというのは、大量消費&飽食のマテリアル・ワールドである一方、エコ・コンシャス意識高い系の人が昔から数多くいる、アメリカという国のユニークさを感じさせます。
その後アースデイは1980、1990年と10年毎に開催されましたが、1990年からは141か国で2億人を動員するイベントとなり、グローバル展開とともに毎年開催されるようになりました。
創立15周年を記念した企画
アメリカの電動モーターサイクル専業メーカーであるゼロモーターサイクルズは、去る4月に同社の人気デュアルパーパスモデルであるDSRの限定車、アニバーサリーDSRを発表しました。
今年のアースデイと社の15周年を記念して作られたアニバーサリーDSRですが、なんと1台の売り上げにつきNFF=米・国立森林財団に500ドル≒5万4,617円に寄付されるそうです。なお全米のゼロモーターサイクルズディーラーを通じて販売されるアニバーサリーDSRの、希望小売価格は1万5,495ドル≒169万2,131円。数量限定のため、在庫がなくなり次第販売終了になります。
電動バイクの売り上げを環境保護のために寄付しちゃうと、森林など公有地への2・4輪車のアクセスを遮断しようとする取り組みの強化にそのお金が遣われるのでは? と心配するオフロード愛好家の2・4輪ユーザーの不安の声が聞こえてきそうですね・・・(苦笑)。
でもご心配なく。限定車の売り上げによるゼロモーターサイクルズからの寄付は、NFFへ丸投げして用途をお任せするわけではありません。全米の(2輪・4輪)パワースポーツ愛好家のための、生態学的に持続可能なトレイルシステムの改善、復元、整備をするNFFのプロジェクトのひとつに、目的を限定して分配されるとのことです。
自社製の電動バイクユーザーの利益だけでなく、次世代の人々がアメリカの森林でのオフロード走行を楽しめるように・・・将来のアクセスを保証するという使命を感じて、ゼロモーターサイクルズはNFFと協力しているわけです。将来日本が電動バイク普及期に入ったときには、日本でも同じような試みがされるといいですね・・・。そんな風に思わせる、彼の地の話題でした!