昨年度王者を含む、強力なラインアップ!
2020年度は1回だけ開催され、SNSなどを中心に大いにバズったロードレースである"キング・オブ・ザ・バガーズ"ですが、2021年はモトアメリカ・ミッション・キング・オブ・ザ・バガーズ、そしてドラッグスペシャリティーズ・バガー・レーシング・リーグを舞台に、拡張して開催されることが決まっています。
先日、ハーレーダビットソンは2021年のキング・オブ・ザ・バガーズ制覇のため、オフィシャルチームとして参戦することを公表しました。一方、昨年優勝したインディアンは、3つの有力プライベーターをサポートするかたちで2021年シーズンに挑むことを、先月末発表しています。
まず1つ目のチームは、昨年度勝者のタイラー・オハラを擁するミッションフーズ・S&Sです。長年パフォーマンスパーツメーカーとして活躍してきたS&Sのクルーチーフであるジェフ・ベイリーは、前年度のインディアン・チャレンジャーによる成功で自信を深めており、2021年度もオハラとともにタイトル防衛することを目標にあげています。
なお3チームとも使用するマシンは、クラス最強の122馬力を発生するパワープラスモーター、倒立フロントフォーク、アジャスタブルなFOX製リアショックを採用するインディアン・チャレンジャーとなります。2020年度の戦いでは、13台のハーレーダビットソン製バガーを相手に、インディアン・チャレンジャーは見事1位と3位の座を獲得しています。
2つ目のチームは、昨年フランキー・ガルシアのライディングにより3位に入賞したRSD=ローランド・サンズです。ハーレーダビットソン勢はもちろん、同じインディアンを使用するライバルであるS&SとT.オハラを打ち負かすことが、今シーズンのRSDとF.ガルシアの目標となります。
"世界最速の女"も、キング・オブ・ザ・バガーズに参戦!
3つ目のチームは、"改宗者"としてインディアン勢に加わることになるサドルメンです。昨年度、ハーレーダビットソンのロードグライドでキング・オブ・ザ・バガーズに参戦した同チームは、表彰台争いに加わることなく後方集団のなかでレースを終えました。この結果から、著名カスタムビルダーであり、サドルメンのチームを率いるハワイ・オアフ島出身の"ウーリー"ことマイケル・ウーラウェイは、勝つための選択としてハーレーダビットソンからインディアンへの転向を決意したそうです。
そしてウーリーはさらに、キング・オブ・ザ・バガーズの栄誉を、"クイーン"が奪取することほどクールなことはないと考え、シリーズ唯一の女性ライダーとして「世界最速の女性ロードレーサー」と呼ばれるパトリシア・フェルナンデスをライダーに起用することを決めました。
上述のとおり、モトアメリカのキング・オブ・ザ・バガーズは5月2日に最初の決勝が行われます。そしてモトアメリカのシリーズ3戦のほか、6月25〜27日にはユタ・モータースポーツ・キャンパスにて、ドラッグスペシャリティーズ・バガー・レーシング・リーグが初開催されることになります。バガーの王を決める、これらのレースの熱い戦いを楽しみたいです!