最終盤、ホンダ勢をトラブルが襲う!!
1月14日のステージ11は、天候(雨)の影響により511kmから464kmへと約50kmが短縮されることになりました。それでも、今大会最長の部類に入るスペシャルステージを含むステージ11は、ここまでサバイバルしたライダーたちを更に篩(ふるい)に掛ける厳しいステージであることには、変わりありませんでした。
ステージ9終了時点、HRC=ホンダ・レーシングの4台は全てトップ10に入る好調ぶりでしたが、先日のステージ10でそれまで総合首位の座にいたホセ・イグナシオ・コルネホがリタイアしたことを皮切りに、終盤になってホンダ勢を不運が襲うことになりました・・・。
今大会でジョルディ・アルカロンに並ぶステージ優勝歴代3位(27勝)を記録したホアン・バレダ(ホンダ)は、215km地点通過後に給油ポイントでストップしないという致命的ミスを犯しました。総合5位につけていたバレダですが、この後大きなペナルティ・・・もしそれがないとしても、ガス欠という最悪の結果を招くことがこの時点で予想されることになりました。
そして247km地点通過後、ステージ10の勝者でディフェンディングチャンピオンのリッキー・ブラベック(ホンダ)が痛恨のミスコース! また267km地点では、給油できなかったバレダがガス欠を喫し、結果リタイアという残念な結果になりました・・・。
2017年王者サム・サンダーランド、KTM勢として今大会3度目となるステージ優勝を記録!
ホンダ勢が不調に陥ったステージ11で活躍を見せたのはKTMファクトリーのサム・サンダーランドと、前大会総合2位のパブロ・クインタニラ(ハスクバーナ)でした。ウェイポイント1、そして3、4で首位だったクインタニラでしたが、ウェイポイント5ではサンダーランドが首位を奪取!
そしてサンダーランドがリードを守り切りステージ優勝! クインタニラは2分40秒差の2位でゴールしました! ステージ3位に入ったのは、首位から6分24秒遅れのケビン・ベナバイズ(ホンダ)。以下ダニエル・サンダース(KTM)、マシアス・ウォークナー(KTM)、R.ブラベックが続きました・
この結果、K.ベナバイズは前日からの総合首位を守り切りましたが、総合2位に浮上したS.サンダーランドとの差は4分12秒まで縮まりました。そして3位には7分13秒差でR.ブラベックがつけています。
4位は33分5秒差のD.サンダースなので、明日のステージ12で決する総合優勝は実質上位3名に絞られた観がありますが、ホンダ勢の間ではチームオーダーは発令されていないとのことですから、K.ベナバイズ、S.サンダーランド、R.ブラベックの3者による、ガチの最終決戦がステージ12では繰り広げられることになりそうです。スペシャルステージ200kmを含む447kmの最終ステージ12・・・ジッダのゴールでのフィナーレで笑うのは誰か・・・注目です!