Lawrenceが独断と偏見? で選んだ、2020年の2輪業界にまつわる10大ニュース(順不同)。今回はMotoGPクラスで長年ホンダのエースとして活躍してきたスペインの英雄、マルク・マルケスの話題を紹介します。

2021年から4年間!! という長期契約!!

近年、MotoGPのプレミアクラスであるMotoGPクラスの契約は、シーズンオフの訪れを待つことなく済まされる傾向が定着して久しいです。2020年は年明け早々、ヤマハワークスチームがマーベリック・ビニャーレスとファビオ・クアルタラロの2人と、2021〜2022年の契約を結んだことが大きな話題となりました。

しかしその直後、それよりもインパクトのある契約のニュースが世界を驚かせました。ホンダワークスチームのレプソル・ホンダは、2013年のMotoGPデビューから2019年まで、2015年に年間3位に甘んじた以外は常にタイトルを獲得(計6度)した絶対王者、マルク・マルケスと2021年から4年間という長期にわたる契約の更新をしたのです!

GPライダーの契約は、単年もしくは2年間というのが常です。競争の厳しいこの世界、どんなに優れた乗り手でも1年後または2年後にその競争力を維持できているかどうか・・・という保証はありません。それゆえに、単年または2年間という契約が定着しているのは、雇う側の感覚からすれば自然なものと言えるでしょう。

マルク・マルケスとの4年契約は、いかにホンダが彼の実力を強く信頼しているしているか・・・のあらわれと言えるでしょう。

12月初旬、3度目の手術を受けたM.マルケス・・・復帰はいつになるでしょう?

2020年シーズンのMotoGPクラスはCOVID-19の世界的流行により開幕が遅れることになり、7月のヘレスが初戦となりました。

予選3番手スタートのマルケスは、3周目に首位を走るM.ビニャーレスに追いつき、そしてパッシングに成功。しかし5周目の第4コーナーで、マルケスは痛恨のコースアウトを喫してしまいました。並のライダーであれば万事休すですが、16番手までポジションを落としたマルケスは猛追撃を開始しました。

マルケスは7周目12位、9周目11位、10周目10位、12周目9位、13周目8位、17周目6位と着々と順位を回復。そして19周目には4位、20周目にはついに3位まで浮上し、表彰台圏内までポジションを回復します。しかし22周目の3コーナーでマルケスはハイサイドを喰らい大転倒! その結果、右腕上腕を骨折するという大怪我を負ってしまうことになりました・・・。

連戦の第3戦アンダルシアGP・・・手術を受けて患部をチタン製プレートで固定したマルケスは、なんとメディカルチェックを通過! そしてフリープラクティスでホンダRC213Vを駆り、驚異的な回復力を披露したかのようにそのときは思えました・・・。

画像: 第3戦アンダルシアGP(ヘレス)のフリープラクティスを走るM.マルケス(ホンダ)。 www.honda.co.jp

第3戦アンダルシアGP(ヘレス)のフリープラクティスを走るM.マルケス(ホンダ)。

www.honda.co.jp

結局大事をとってアンダルシアGPの予選・決勝をマルケスは走りませんでしたが、その後なんとスペインの自宅で窓を開けた際にチタン製プレートが破損! あえなく2度目の手術を受けることになったマルケスは、その回復に時間を費やしたことで2020年シーズンを1度も完走することなく終えることになってしまいました・・・。

2020年のMotoGPクラスは9人ものウィナーが誕生する超大荒れのシーズンだったので、もし序盤の数戦の参戦をマルケスが見送って、骨折が完治した後のシーズン中盤から復帰したら・・・歴史にIF(もしも)はありませんが、今年マルケスがタイトルを防衛することができていたのかも知れません・・・?

仮定の話はさておき? マルケスは2回目の手術からの回復具合も思わしくなく、去る12月3日にマドリードの病院で"3度目"の手術を受けるハメになってしまいました・・・。スペインのスポーツメディアである「マルカ」は、この手術の結果マルケスは2021年5月まで復帰はできないと報じていますが、来シーズンのMotoGPは3月下旬のカタールGPで開幕することになっています・・・。

はたしてマルケスの復帰はいつになるのか? また復帰後のマルケスのパフォーマンスは!? ともあれ2021年も、彼がMotoGPにまつわる話題の中心にいることは、間違いないでしょう・・・。

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