11月8日決勝のMotoGP第13戦ヨーロッパGPは、今シーズン9人目のウィナーが誕生!! COVID-19感染拡大の影響や、絶対王者マルク・マルケス(ホンダ)の不在など、シーズンの流れを複雑にする要素は多々ありますが・・・こんなに多くの勝者が登場するMotoGPクラスになるとは、誰が予想したでしょうか?

なんと1982年以来となる、スズキ1-2が実現!!

ヨーロッパGP(バレンシア)の週末は雨が多かったですが、喜ばしいことに11月8日の決勝はドライコンディションで行われることになりました。

1周目で首位に立ったのは、ポールポジションスタートのポル・エスパルガロ(KTM)でしたが、後半戦好調を維持するアレックス・リンスが首位を奪取! 17周目まで先頭を引っ張ります!

画像: 27周の決勝、終始A.リンス(スズキ)、P.エスパルガロ(KTM)、J.ミル(スズキ)が先頭集団を形成しました。 www1.suzuki.co.jp

27周の決勝、終始A.リンス(スズキ)、P.エスパルガロ(KTM)、J.ミル(スズキ)が先頭集団を形成しました。

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5番グリッドからスタートしたランキング首位のジョアン・ミルは、序盤でP.エスパルガロを抜いてスズキの1-2体制を構築! スズキワークスの3戦連続ダブルポディウムが濃厚となりますが、P.エスパルガロも2台のスズキGSX-RRの追撃を諦めません!

そして17周目、リンスがシフトミスをしたスキを突いてミルが首位に浮上! リンスとP.エスパルガロも追いすがりますが、首位を守り抜いたミルが嬉しいキャリア初のMotoGPクラス優勝を記録しました!

画像: 見事、初優勝を遂げたJ.ミルと2位のA.リンスのスズキコンビ。スズキのGPでの1-2フィニッシュは、1982年9月26日、西ドイツGP(ホッケンハイム)でのHB-スズキコンビのランディ・マモラ、バージニオ・フェラーリ以来の快挙でした。なおその時のレースで3位表彰台だったのは、ガリーナ-スズキのロリス・レジアーニであり、スズキ1-2-3も完成させていました。 www.suzuki-racing.com

見事、初優勝を遂げたJ.ミルと2位のA.リンスのスズキコンビ。スズキのGPでの1-2フィニッシュは、1982年9月26日、西ドイツGP(ホッケンハイム)でのHB-スズキコンビのランディ・マモラ、バージニオ・フェラーリ以来の快挙でした。なおその時のレースで3位表彰台だったのは、ガリーナ-スズキのロリス・レジアーニであり、スズキ1-2-3も完成させていました。

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MotoGPクラス29戦目で、ついに優勝を成し遂げたJ.ミル(スズキ)。

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MotoGP2020 第13戦ヨーロッパGP 決勝
1 J.ミル Team SUZUKI ECSTAR Suzuki 41'37.297
2 A.リンス Team SUZUKI ECSTAR Suzuki +0.651
3 P.エスパルガロ Red Bull KTM Factory Racing KTM +1.203
4 中上貴晶 LCR Honda IDEMITSU Honda +2.194
5 M.オリベイラ Red Bull KTM Tech 3 KTM +8.046
6 J.ミラー Pramac Racing Ducati +8.755

スズキがライダー、コンストラクター、チームの3部門でライバルをリード!

2位のA.リンス、3位のP.エスパルガロに次ぐ4位は、2戦連続フロントロースタートだった中上貴晶(ホンダ)。惜しくも初表彰台は逃しましたが、次週も同じコースで開催されるバレンシアGPでの飛躍を期待させる走りでした。

画像: レース中盤、ずっと目の前を走られていたミゲール・オリベイラ(KTM)をパスし、4位に浮上した中上貴晶(ホンダ)。 www.honda.co.jp

レース中盤、ずっと目の前を走られていたミゲール・オリベイラ(KTM)をパスし、4位に浮上した中上貴晶(ホンダ)。

www.honda.co.jp
画像: ヨーロッパGPで復帰したバレンティーノ・ロッシ (ヤマハ)は5周目にマシントラブルで残念ながらリタイアに終わりました・・・。 race.yamaha-motor.co.jp

ヨーロッパGPで復帰したバレンティーノ・ロッシ (ヤマハ)は5周目にマシントラブルで残念ながらリタイアに終わりました・・・。

race.yamaha-motor.co.jp

J.ミルとタイトル争いを繰り広げるヤマハ勢・・・ファビオ・クアルタラロは1周目第8コーナーで転倒!! なんとかコースに復帰し、ポイント圏内の14位でフィニッシュしましたが、タイトル争い的には大きなダメージとなるレースになりました。そして、フロントタイア空気圧選定をミスしたフランコ・モルビデリは11位。規定数越えの新エンジンを使いピットレーンからスタートしたマーベリック・ビニャーレスは、13位まで挽回するのがやっとでした。

見事優勝し、優勝なしでの王座獲得という珍記録? を樹立することがなくなったランキング首位のJ.ミルと、シーズン最多勝ながら成績の浮き沈みが激しくランキング2位に甘んじているF.クアルタラロの得点差は37点に拡大しました。

またコンストラクターズとチームの両タイトルでも、スズキが188点、チーム・スズキ・エクスターが287点でランキング首位に立ち、シーズン三冠の可能性も大きくなりました。11月15日決勝のバレンシアGPでもスズキコンビが躍動するのか? それともライバルたちの反撃があるのか? 楽しみです!

MotoGP2020 ランキング ※11月8日現在
1 J.ミル Suzuki 162
2 F.クアルタラロ Yamaha 125
3 A.リンス Suzuki 125
4 M.ビニャーレス Yamaha 121
5 F.モルビデリ Yamaha 117
6 A.ドヴィツィオーゾ Ducati 117

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