なんと1982年以来となる、スズキ1-2が実現!!
ヨーロッパGP(バレンシア)の週末は雨が多かったですが、喜ばしいことに11月8日の決勝はドライコンディションで行われることになりました。
1周目で首位に立ったのは、ポールポジションスタートのポル・エスパルガロ(KTM)でしたが、後半戦好調を維持するアレックス・リンスが首位を奪取! 17周目まで先頭を引っ張ります!
![画像: 27周の決勝、終始A.リンス(スズキ)、P.エスパルガロ(KTM)、J.ミル(スズキ)が先頭集団を形成しました。 www1.suzuki.co.jp](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16781465/rc/2020/11/09/b9b67b10df37e5054a71c6da461b1e7026952612_xlarge.jpg)
27周の決勝、終始A.リンス(スズキ)、P.エスパルガロ(KTM)、J.ミル(スズキ)が先頭集団を形成しました。
www1.suzuki.co.jp5番グリッドからスタートしたランキング首位のジョアン・ミルは、序盤でP.エスパルガロを抜いてスズキの1-2体制を構築! スズキワークスの3戦連続ダブルポディウムが濃厚となりますが、P.エスパルガロも2台のスズキGSX-RRの追撃を諦めません!
そして17周目、リンスがシフトミスをしたスキを突いてミルが首位に浮上! リンスとP.エスパルガロも追いすがりますが、首位を守り抜いたミルが嬉しいキャリア初のMotoGPクラス優勝を記録しました!
![画像: 見事、初優勝を遂げたJ.ミルと2位のA.リンスのスズキコンビ。スズキのGPでの1-2フィニッシュは、1982年9月26日、西ドイツGP(ホッケンハイム)でのHB-スズキコンビのランディ・マモラ、バージニオ・フェラーリ以来の快挙でした。なおその時のレースで3位表彰台だったのは、ガリーナ-スズキのロリス・レジアーニであり、スズキ1-2-3も完成させていました。 www.suzuki-racing.com](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16781465/rc/2020/11/09/aefff713f8abc95b0ea2369dae8761cedf585021.jpg)
見事、初優勝を遂げたJ.ミルと2位のA.リンスのスズキコンビ。スズキのGPでの1-2フィニッシュは、1982年9月26日、西ドイツGP(ホッケンハイム)でのHB-スズキコンビのランディ・マモラ、バージニオ・フェラーリ以来の快挙でした。なおその時のレースで3位表彰台だったのは、ガリーナ-スズキのロリス・レジアーニであり、スズキ1-2-3も完成させていました。
www.suzuki-racing.comMotoGPクラス29戦目で、ついに優勝を成し遂げたJ.ミル(スズキ)。
www1.suzuki.co.jpMotoGP2020 第13戦ヨーロッパGP 決勝
1 J.ミル Team SUZUKI ECSTAR Suzuki 41'37.297
2 A.リンス Team SUZUKI ECSTAR Suzuki +0.651
3 P.エスパルガロ Red Bull KTM Factory Racing KTM +1.203
4 中上貴晶 LCR Honda IDEMITSU Honda +2.194
5 M.オリベイラ Red Bull KTM Tech 3 KTM +8.046
6 J.ミラー Pramac Racing Ducati +8.755
スズキがライダー、コンストラクター、チームの3部門でライバルをリード!
2位のA.リンス、3位のP.エスパルガロに次ぐ4位は、2戦連続フロントロースタートだった中上貴晶(ホンダ)。惜しくも初表彰台は逃しましたが、次週も同じコースで開催されるバレンシアGPでの飛躍を期待させる走りでした。
![画像: レース中盤、ずっと目の前を走られていたミゲール・オリベイラ(KTM)をパスし、4位に浮上した中上貴晶(ホンダ)。 www.honda.co.jp](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16781465/rc/2020/11/09/788e8fb5383177278ce37ce54b4e6fceaeaa40cb_xlarge.jpg)
レース中盤、ずっと目の前を走られていたミゲール・オリベイラ(KTM)をパスし、4位に浮上した中上貴晶(ホンダ)。
www.honda.co.jp![画像: ヨーロッパGPで復帰したバレンティーノ・ロッシ (ヤマハ)は5周目にマシントラブルで残念ながらリタイアに終わりました・・・。 race.yamaha-motor.co.jp](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16781465/rc/2020/11/09/431cd46d902ba1fbf6588feef6fb7c79a14aa987.jpg)
ヨーロッパGPで復帰したバレンティーノ・ロッシ (ヤマハ)は5周目にマシントラブルで残念ながらリタイアに終わりました・・・。
race.yamaha-motor.co.jpJ.ミルとタイトル争いを繰り広げるヤマハ勢・・・ファビオ・クアルタラロは1周目第8コーナーで転倒!! なんとかコースに復帰し、ポイント圏内の14位でフィニッシュしましたが、タイトル争い的には大きなダメージとなるレースになりました。そして、フロントタイア空気圧選定をミスしたフランコ・モルビデリは11位。規定数越えの新エンジンを使いピットレーンからスタートしたマーベリック・ビニャーレスは、13位まで挽回するのがやっとでした。
見事優勝し、優勝なしでの王座獲得という珍記録? を樹立することがなくなったランキング首位のJ.ミルと、シーズン最多勝ながら成績の浮き沈みが激しくランキング2位に甘んじているF.クアルタラロの得点差は37点に拡大しました。
またコンストラクターズとチームの両タイトルでも、スズキが188点、チーム・スズキ・エクスターが287点でランキング首位に立ち、シーズン三冠の可能性も大きくなりました。11月15日決勝のバレンシアGPでもスズキコンビが躍動するのか? それともライバルたちの反撃があるのか? 楽しみです!
MotoGP2020 ランキング ※11月8日現在
1 J.ミル Suzuki 162
2 F.クアルタラロ Yamaha 125
3 A.リンス Suzuki 125
4 M.ビニャーレス Yamaha 121
5 F.モルビデリ Yamaha 117
6 A.ドヴィツィオーゾ Ducati 117