ヒルクライムにおける黄金時代よ! 再び!?
日本ではあまり馴染みのない競技、といえるアメリカンスタイルのヒルクライムですが、急勾配の坂を全開で上り切る! というシンプルなこのモータースポーツは長年アメリカの人々に愛されてきました。
1901年創立のインディアンは、生まれて間もない頃からモータースポーツ活動に熱心だったアメリカンブランドのひとつでした。非英国車として初のマン島TT勝利(1911年)、ボードトラックでの活躍・・・そして1930年代の大恐慌を生き残ってからの時代も、同じく生き残り組のハーレーダビッドソンを相手に、ダートトラックやヒルクライムの分野で戦いました。
その後1950年代に、自社製Vツイン車を販売するメーカーとしてのインディアンは消滅しますが、現代に復活したインディアンは2017年にFTR750でダートトラックのワークス活動を開始。同年、見事ジャレッド・ミーズが60年以上ぶりとなる、インディアンによるチャンピオンシップ獲得を達成したのは記憶に新しいです。
車両製作には、あのS&Sが協力!
そして2020年、インディアンはAMAプロヒルクライムに新設されるツインズクラスにFTR750改を投入することで、80年以上ぶりにヒルクライムでの活動を再開させることになりました!
AMAプロヒルクライムにツインズクラスを新設したのは、ずばりインディアンのような伝統あるブランドを「丘」へ戻す・・・ことを意図しており、そのことはAMAプロヒルクライムのディレクターであるロブ・レッドマンのコメントのなかにも、包み隠されることはありませんでした。
紹介するYouTube動画には、新生インディアンヒルクライムワークスチームの面々、FTR750改の製作の様子、ダイノテスト、そしてヒルクライムのテスト走行の模様が収録されています。一体インディアンが久々のヒルクライムで、どのような活躍をみせるのか? 続報をご期待ください!!