あの大転倒・骨折から、1週間も経たないうちにバイクに乗れるなんて!!!!
先週末のスペインGPに続き、2週連続で開催されたアンダルシアGP。GP名は違いますが、COVID-19対策のひとつ・・・なるべく移動しないという方針により、2週続けてヘレスで開催されました。
今シーズンMotoGPクラス開幕戦のスペインGPでは、ヤマハ・サテライトのファビオ・クアルタラロのキャリア初優勝。そしてMotoGP王者のマルク・マルケスが序盤のコースアウトからの脅威の追い上げ・・・からの大転倒で右上腕骨折!! という大きなニュースがありました。
バルセロナの病院で骨折の手術を受けたM.マルケスですが、その週末の土曜日には1週間すら経っていないのにもかかわらず再びヘレスでホンダRC213Vに乗り、フリープラクティス3、4でそれぞれ18、10周を走りました!
結局M.マルケスは、その後土曜日は予選を1周したのみで、コンディションが完調ではないことを理由に決勝は走らないという決断をしました。フリープラクティス最高順位は16位で、まだまだ本調子ではない(怪我の内容考えれば当たり前ですね)ことがうかがわれるM.マルケスですが、次戦チェコGPまでにどれくらい回復しているのか・・・注目です。
なお予選は、前回に続きF.クアルタラロがポールポジションを獲得。2位以下はマーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)、 フランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ )、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)、ミゲル・オリベイラ(KTM)、フランコ・モルビデリ(ヤマハ)・・・が続きました。
クアルタラロが2連勝!! 中上貴晶(ホンダ)は自己最高の4位獲得!!
迎えた日曜日の決勝。良いスタートを切ったポールポジションのクアルタラロは、順位を譲ることなく25周のレースを走り切り、後続に4.495秒の差をつけて優勝!! 見事な独走劇を披露しました!!
2位は一時6位まで順位を落とすものの、その後盛り返したM.ビニャーレスが入賞。そして3位は、25周の間常にトップ3の座にとどまり続けたV.ロッシが獲得。ヤマハの1-2-3という結果になりました!なお最高峰クラスでのヤマハ1-2-3は、2014年オーストラリアGP(V.ロッシ、ホルヘ・ロレンソ、ブラッドリー・スミス)以来の出来事でした。
なお残るヤマハの1台・・・フランコ・モルビデリは4位まで順位をあげるものの残り9周でマシントラブルによりリタイア・・・。前戦ではV.ロッシもトラブルでリタイアしているので、このあたりは好調ヤマハ勢の不安材料のひとつ・・・かもしれません?
そして惜しくも表彰台は逃しましたが、フリープラクティス2で自身初のフリープラクティス首位を獲得するなど、好調な週末をおくったLCRホンダ イデミツの中上貴晶は決勝4位でゴール。自身最高位記録を更新しました。
次戦チェコGPは8月9日決勝というスケジュールで行われます。昨年度はヤマハ勢が予選・決勝ともに振るわない結果だったブルノのコースですが、どのようなレース展開になるのか楽しみですね!
MotoGP2020 アンダルシアGP 決勝
1 F.クアルタラロ Petronas Yamaha SRT Yamaha 41'22.666
2 M.ビニャーレス Monster Energy Yamaha MotoGP Yamaha +4.495
3 V.ロッシ Monster Energy Yamaha MotoGP Yamaha +5.546
4 中上貴晶 LCR Honda IDEMITSU Honda +6.113
5 J.ミル Team SUZUKI ECSTAR Suzuki +7.693
6 A.ドビツィオーゾ Ducati Team Ducati +12.554