投資家向けの資料に、モックアップ2種を紹介!!
ハーレーダビッドソンは今年の後半から、水冷DOHCエンジンの新型Vツインエンジンである「レボリューションマックス」を採用するブロンクスとパンアメリカの生産を予定しています。
昨年秋、ハーレーダビッドソンに投資する投資家向けに配布された資料には、「レボリューションマックス」を採用した「そのほか」のモデル案のモックアップが掲載されていました。そのひとつは、近年多くのメーカーがトレンドとして取り入れている、ネオレトロ路線のカフェレーサーです。
もうひとつは、ライバルのインディアンの人気モデルであるFTR1200に真っ向勝負を挑む? フラットトラッカーモデルでした。言うまでもなくそのイメージの源泉は、ハーレーダビッドソンのフラットトラック用レーシングマシンであるXG750Rであり、かつてのXR750などハーレーダビッドソン製フラットトラッカーの伝統的な排気レイアウトと言える、右側2本出しのアップマフラーを装着しています。
搭載するエンジンの排気量はカフェレーサーと同じ975ccと思われますが、レボリューションマックスには1,250cc版もありますので、より排気量の大きいバージョンと2本立てでラインアップされる可能性も高いでしょう。
カフェレーサー、フラットトラッカーともに、2021年度モデルとして今年の後半に公開される可能性がありますが、新型コロナウイルス感染症の流行の影響でスケジュールが遅れることも予想されます。どうなるか・・・気になります!
338ccモデル、そして電動フラットトラッカーも企画!
ブロンクス、パンアメリカ、そしてカフェレーサーやフラットトラッカーなど、レボリューションマックス搭載のVツインモデルのほか、ハーレーダビッドソンはより小さな排気量レンジや電動バイクの分野にも、ニューモデルを投入することを計画しています。
そのプランのひとつが、338ccエンジンを搭載する「小型」ハーレーダビッドソンです。このモデルはイタリアの老舗ブランドであるベネリを所有する中国のチェンジヤン・モーターサイクル( 浙江銭江摩托股分有限公司)とのコラボで生み出されるものであり、ハーレーダビッドソン独自のデザインと既存のベネリ車を融合させたものに仕上がることが予想されます。
また電動モーターサイクルである「ライブワイヤー」をデビューさせたハーレーダビッドソンですが、2021〜2022年の間にはスクーターを含む2〜5台の電動2輪の発売を計画しています。その計画案のなかで最も多くの人が関心を寄せると思われるのが、電動フラットトラッカーのEDT600Rでしょう。
29,799ドル(約322万円)と高価なライブワイヤーですが、EDT600Rなど魅力的な電動2輪モデルのシリーズ化を上手く展開することができれば、コストダウンや低価格化を成功させることが期待できるでしょう。電動2輪のマーケットでは後発のハーレーダビッドソンが、ライバルをキャッチアップすることができるか・・・注目したいですね!