CB400SFなら『何でもできる』って思える
前編で言ったとおり、ボクはCB400SFを公道を、特に日本の道を走ることに特化したバイクだと考えています。
最高の水準に整えられたバランス感。
それは日本のタイトなワインディングでも、すばらしい楽しさを感じさせてくれるんですよ。
どこにも無理を感じないライダー側の高い自由度と、状況を的確に伝えてくれる車体からのインフォメーションの多さ。
ダメだと思うときは引く。イケる!と思うときはそのままに。
CB400SFは、ライダーにその判断をさせるのがとても上手です。
だから『自分がバイクを操っている!』っていう興奮と満足感がもう……最上級レベルに高い!
そして自由度が高いから、どんなフィールドにも柔軟に適応してくれるんです。
その土台はやっぱりコレ。
今や唯一となっている4気筒エンジンです。
最高出力は56馬力。扱いやすさとパワー感も文句なし!
ここにきてCB400SFは歴代最高の完成度になっていると思います。
排ガスや騒音の規制も厳しい昨今ですが、現行モデルのCB400SFは歴代モデルの中でもかなりイイ仕上がりになっています。
ちなみに現行モデルは音量もけっこう迫力あり(笑)
そこに加えて、低回転域は低速に強い2バルブ、高回転域では伸びの良い4バルブに切り替わるホンダ独自のハイパーVTECのおかげも相当あります。
このエンジンのおかげで、見通しの良い爽快ワインディングでは、天井知らずに伸びていくような4気筒フィーリングとサウンドが快感そのもの!
これがまた、大型バイクに乗りなれた人ですら「すごい気持ちいい!」って思える最高フィーリングなんです。
そして、その高回転の伸びやかさは高速道路でもライダーを飽きさせません。
例えばパワーのない250ccクラスだと、高速道路は『単なる移動』でガマンの時間になってしまいがち。
でもCB400SFは全然違います。
楽しいからって調子に乗っていると、実にあっさりと免許が危ないレベルのスピードにさえなっちゃうくらい(笑)
でも、そんな風にエンジンを回して走るのが楽しいクセに、ツーリングでのんびり走る時には、平和な気持ちになれる穏やかさも同時に備えている訳ですよ。
なんなんだ、この万能さ……って、本当に感心します。
旅では乗り心地も快適だし、自然なライディングフォームで疲れない。
エンジンフィーリングも滑らかでカドがないから、加速減速に気を遣うこともありません。
足着き性だってシート高755mmとかなりの安心レベル。
街中のストップ&ゴーから、旅で道を間違えた時のUターンまですべからく安心です。
重量だって重すぎることがないから、停車時の取り回しもラクラク。スイスイ動かせます。