YZR-M1で3度王者に輝いた男が、MotoGPのパドックに帰ってきます!
マーベリック・ビニャーレスの2022年までの契約延長とファビオ・クアルタラロの2021〜2022年のファクトリーチーム加入・・・そしてバレンティーノ・ロッシの去就は今シーズン半ばでロッシが判断・・・と矢継ぎ早にヤマハのファクトリーチームは重大発表をここ数日の間にしております。
そして日本時間1月30日、今度はMotoGPマシンであるYZR-M1の開発体制の強化のために、2019年シーズン限りでMotoGPを引退したホルヘ・ロレンソを「ヤマハ ファクトリー レーシング テスト チーム」に迎え、MotoGP公式テストやプライベートテストなどに起用することを発表しました!

2019年シーズンはホンダに移籍し、マルク・マルケスのチームメイトとなったJ.ロレンソ。怪我の影響などの要因でシーズンを通して実力を発揮することができず、ライダーとしてのキャリアに終止符を打ったのですが・・・。
www.honda.co.jpワイルドカードでの出場・・・これが実現したら、ワクワクしますね
2008年にヤマハファクトリーからMotoGPクラスデビューしたロレンソは、9年の在籍期間中の2010年、2012年、2015年にYZR-M1でタイトルを3度獲得しました。

2016年最終戦バレンシアGP・・・来シーズンのドゥカティ移籍前の、ヤマハYZR-M1での最後のレースとなった一戦で、見事ロレンソはポール・トゥ・フィニッシュで独走優勝! 有終の美を飾りました。
lrnc.cc最も戦闘力が高かった時代のYZR-M1を良く知る男であるロレンソは、スムーズで精確なライディングを実現するレーシングライダーとしての技量のほか、明確なフィードバック能力を有した開発能力の高さも多くの人々から大いに評価されています。ここ数年、タイトルから遠のいているYZR-M1の性能向上のテコ入れに、ロレンソを起用したヤマハの意図は理にかなったものと言えるのかもしれません。
そしてヤマハは"現時点で2020年にロレンソ氏がワイルドカード参戦する予定はありませんが、当社としては、本人が再びレース出場を決断した場合、その可能性を残しています"とリリースに記しています。あくまで本人の意思次第・・・ではありますが、ワイルドカードだけでなく、もしファクトリーとサテライトのヤマハYZR-M1ライダーの誰かが、怪我などの理由でMotoGPを欠場する場合は、その代役としてロレンソの名前が上がることもあるかもしれません・・・。

2016年最終戦決勝に勝利し、ガッツポーズを見せるJ.ロレンソ。彼は2020年、ヤマハYZR-M1逆襲の鍵を握る男になるのでしょうか・・・期待しましょう。
lrnc.cc2月2〜4日・・・マレーシアのセパンでのMotoGP公式テストで「ヤマハに復帰したロレンソ」が公の場に初めて姿を現すことになりますが、果たして彼がどのような走りを最新のYZR-M1とともに見せるのか? そして開幕前のYZR-M1にどのような評価を下すのか・・・? 楽しみに待ちましょう!