走りを支えるのも、やっぱりエンジン
あとひとつ伝えたいのがパワーデリバリーです。
スロットルを開けてバイクを加速させていく。
空冷エンジンらしく、すこし重く、ワンテンポ遅れてエンジンが付いてくるようなフィーリング。
そこにある加速までの、わずかな『間』がライダーの心に余裕をくれるんです。
スロットルを開けて、後輪に乗って、加速しながら曲がる。
それがいつだって自然にできる。
どこからでも自信を持ってパワーを取り出せることが、安心につながります。
そういう一連の流れの中で感じるCB1100EXとの一体感。
それがもう、相当な快感でした。
ホンダのバイクは、すべからくスポーティさを持つ
CB1100EXも例外じゃないんです。
のんびりだけじゃない。
きっちり『ホンダ車』として『CB』として誇れるパフォーマンスを秘めている。
空冷4気筒っていう、今買える新車として世界に2つとないアイデンティティ。
それが生み出す素晴らしい味わい。
それだけでも十分な価値なのに『やっぱりホンダは、こういうバイクでもよく走るよな!』って仲間から言われそうなくらいのパフォーマンスまで備わってるんですから、文句のつけようがありません。
そして、今こうやってCB1100EXのことを話していて、気づいたことがひとつ。
『これ、けっこう名車じゃない?』
ってこと(笑)
きっとこの先、排ガス規制はもっと厳しくなっていきます。
そんな中で10年とか20年とかの時間が経ったらCB1100EXは『もう二度と生まれない名車』なんて呼ばれているような気がしてなりません。
スピードなんて出さなくても、バイクってこんなに楽しい!
そういうことをCB1100EXは教えてくれるんです。
これぞ「オートバイ」だと感じるスタイルと、他にはない排気音と、エンジンの振動と、鷹揚な走りと。
その全部に『好きになっちゃいそう』な要素を秘めています。
これはもう前編でも散々言いましけど、危険ですよ!?
惚れたら負け、とは正にこのこと。
ライダーの財布の紐が緩んでしまう理由がてんこ盛りです。
136万円ですよ? 安いバイクじゃないですよ!
まぁ、でも……
このバイクと暮らせるなら、惜しくはねぇな。
なーんて、つい思っちゃうんですけどね!
最後にCB1100の足着きチェック!
CB1100EXで唯一、気になるのは250キロを超える車両重量です。
でも身長176cmの場合は、両足がべったり接地しますから、あまり重さには苦労しませんでした。
サイドスタンドから引き起こす時は、ちょっと重いと感じるかも?
まぁでも、この『鉄の質感』のためなら仕方ないカナ?と思える部分でもあります!
CB1100EXって、実は最新技術のカタマリです!
エンジンや走りのメカニズムをもっと詳しく!