いよいよサウジアラビアで開幕した2020年のダカールラリーは、連覇中のKTMとホンダ・レーシング(HRC)の2大ファクトリーチームの戦いに注目が集まっています。しかし周知のとおり、ダカールに挑むファクトリーチームはこの二者だけではありません。この記事では、インドを本拠とするヒーローを紹介します!

ラリーへの挑戦は2016年からスタート!

そもそもインド最大メーカーであるヒーロー・モトコープのルーツは、日系合弁メーカーとして1984年に創設されたヒーロー・ホンダでした。そして2010年にホンダは株を売却し、今のヒーロー・モトコープ成立への流れになったわけです。

画像: ヒーロー・モトコープのR&D施設、グローバル・センター・オブ・イノベーション・アンド・テクノロジー(CIT)は、ヒーローのレース部門であるヒーロー・モトスポーツの本拠でもあります。 www.heromotosports.com

ヒーロー・モトコープのR&D施設、グローバル・センター・オブ・イノベーション・アンド・テクノロジー(CIT)は、ヒーローのレース部門であるヒーロー・モトスポーツの本拠でもあります。

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ヒーローは2016年のモロッコでのラリーから、ファクトリーチームを参戦させています。その目的は古今東西の多くのメーカーの参戦動機同様、ヒーローブランドのイメージアップと製品のR&Dにありますが、ジャンルにラリーを選んだのはなかなかユニークな戦略と言えるでしょう。

ステージ1では12位が最上位でした!! 今後のヒーロー勢の活躍に注目しましょう!

ファクトリーチームの「ヒーロー・モトスポーツ・チーム・ラリー」は、ドイツのオフロードレーシングのスペシャリストであるスピードブレインとのコラボにより誕生しています。スピードブレインは2005年に創設された企業で、BMWワークスのHP2の運用、BMW 450GSの開発、そして2013〜2016年はHRCのラリー・サービス・プロバイダとして活躍しました。

画像: ヒーローのワークスラリーバイク。2020年は、ホンダから移籍したP.ゴンサルベスらがダカールラリーにエントリーしています。 www.heromotosports.com

ヒーローのワークスラリーバイク。2020年は、ホンダから移籍したP.ゴンサルベスらがダカールラリーにエントリーしています。

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1月5日のステージ1(ジッダ→アル・ワジュ)を終えて、ヒーロー勢の最上位は12位のパウロ・ゴンサルベスでした。そしてセバスチャン・ビューラーが32位、インド人ライダーのC.S.サントッシュが39位につけています。なおホアキン・ロドリゲスは、残念ながらテクニカルトラブルでこのステージを放棄する結果に終わっています。

2017年10位、2018年8位、2019年10位と、参戦以来常に2輪総合成績トップ10に食い込んできたヒーローとスピードブレインのコラボですが、砂漠中心のサウジアラビアで開催されている2020年は過去の成績を上回ることができるのか? 注目しましょう!

画像: Dakar 2020 - Stage 1 youtu.be

Dakar 2020 - Stage 1

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