ラリーへの挑戦は2016年からスタート!
そもそもインド最大メーカーであるヒーロー・モトコープのルーツは、日系合弁メーカーとして1984年に創設されたヒーロー・ホンダでした。そして2010年にホンダは株を売却し、今のヒーロー・モトコープ成立への流れになったわけです。
ヒーローは2016年のモロッコでのラリーから、ファクトリーチームを参戦させています。その目的は古今東西の多くのメーカーの参戦動機同様、ヒーローブランドのイメージアップと製品のR&Dにありますが、ジャンルにラリーを選んだのはなかなかユニークな戦略と言えるでしょう。
ステージ1では12位が最上位でした!! 今後のヒーロー勢の活躍に注目しましょう!
ファクトリーチームの「ヒーロー・モトスポーツ・チーム・ラリー」は、ドイツのオフロードレーシングのスペシャリストであるスピードブレインとのコラボにより誕生しています。スピードブレインは2005年に創設された企業で、BMWワークスのHP2の運用、BMW 450GSの開発、そして2013〜2016年はHRCのラリー・サービス・プロバイダとして活躍しました。
1月5日のステージ1(ジッダ→アル・ワジュ)を終えて、ヒーロー勢の最上位は12位のパウロ・ゴンサルベスでした。そしてセバスチャン・ビューラーが32位、インド人ライダーのC.S.サントッシュが39位につけています。なおホアキン・ロドリゲスは、残念ながらテクニカルトラブルでこのステージを放棄する結果に終わっています。
2017年10位、2018年8位、2019年10位と、参戦以来常に2輪総合成績トップ10に食い込んできたヒーローとスピードブレインのコラボですが、砂漠中心のサウジアラビアで開催されている2020年は過去の成績を上回ることができるのか? 注目しましょう!