アフリカ大陸、南米大陸、そして中東へ・・・
フランスからアフリカ大陸への道を走破する「パリ-ダカールラリー」は、そもそも1979年大会からスタートしました(当初の名称はオアシスラリー)。2009年からは、舞台がアフリカ大陸から南米大陸へ・・・。約10年間の「南米時代」には、ホンダHRCもダカール参戦復帰を果たし、王者KTMへの果敢なチャレンジでファンの関心を集めました。
そして新年の1月5日からはじまる2020年大会は、中東のサウジアラビア一国での開催となります。国境を超えないダカールラリー・・・というところにちょっとムムム? と感じるところもありますが、広大なアラビア半島の大半を占めるサウジアラビアの、砂漠の中で各参加者がどのような戦いをするのか・・・興味が尽きません!
12のステージで、総走行距離7,800kmのうち5,000kmがスペシャルステージです
サウジアラビアでの2020年大会は、紅海に面した街であるジッダを1月5日にスタート。サウジアラビアが国の威信をかけて計画するIT都市ネオムへ向けて北上し、ネオムからは紅海海岸沿いを離れて東に向かい、首都のリャドを目指します。
リャドからは南西に進路をとり、ワディ・アド・ダワシル方面へ。サウジアラビア3大ギガプロジェクトのひとつで、エンターテイメント地区として開発されるギッディーヤのゴールに到着するのは、1月17日となります。
石油依存の経済体制からの脱却・・・という将来に向けての重大なサウジアラビアの国家的プラン、「サウジ・ビジョン2030」の影響をかなり色濃く感じる中東初のダカールラリーですが、はたして私たちは中東の砂漠にてどのようなドラマを見ることができるのでしょうか? 楽しみに新年の訪れを待ちましょう!