part.16に続いて、「ウラジオストク自動車博物館」の模様をお伝えいたします。今回は第二次世界大戦期の軍用車と、ソ連時代の2輪モータースポーツネタを中心に展示内容をご紹介します。
ソ連時代をしのぶ、展示車の数々!
ペレストロイカの時代に生まれた子供も、もう三十路という今・・・。1922〜1991年の間、ユーラシア大陸に「ソ連」という国家があった時代は、段々と遠い昔の記憶になりつつあるようです。
東西冷戦の影響もあり、ソ連時代の彼の地のモーターサイクル業界の話題は、当時ほとんど入ってこないような状況でしたので、ソ連のモーターサイクル事情・・・と言っても日本ではピンと来ない方がほとんどでしょう。そこで、ウラジオストク自動車博物館の豊かな2輪展示車のコレクションのなかから、軍用車、そして独自の発展を遂げたモータースポーツ文化の一端に触れていきたいと思います。
独自の発展をとげたソ連時代のモータースポーツ界!
共産圏だったソ連は、1956年までFIMに加盟していませんでした。ただ、戦前から各種モータースポーツは国内で行われており、決してソ連のモータースポーツ熱が低かったワケ・・・ではありません。なおFIMのモトクロス世界選手権では、ビクトル・アルベコフが1度(CZ、1965年)、ゲンナジー・モイセーエフが3度(KTM、1974、1977、1978年)250ccクラス王者に輝くなど、素晴らしい実績を残しています。
・・・と、私ひとりで大コーフンして騒ぎ立てるような内容の記述でどうもスミマセン(苦笑)。空冷4気筒のボストークなど、1960年代のGPロードレーサーも展示されていたらさらに嬉しかったのですが・・・それは欲張りすぎですね。ともあれ個人的には、興味深い展示車の観察を堪能することができた、ウラジオストク自動車博物館訪問には大満足でした! (続く)
次回、最終回のリンクは、以下になります。