こちらに紹介する動画は、スズキ本社のある浜松で、2019年型スズキGSX-RRの風洞実験を行なっているところを収録したものです。モーターサイクルは人間も"空力パーツ"なので、今年チーム・エクスター・スズキに起用されたアレックス・リンスとジョアン・ミルも、ちゃんとテストに参加しています!

風洞実験はロードレーサーの開発に欠かせないものでした

近年MotoGPクラスでは、フェアリング両サイドに付けられた「ウイングレット」が流行しています。300km/h以上のスピードが出るMotoGPマシンに限らず、ロードレーサーにとって「空力」はマシン開発に欠かせない要素であることは、常識でしょう。

最初に世界ロードレースGP(MotoGPの前身)の世界で、「空力」の大事さを強くアピールしたのはイタリアのモトグッツィでしょう。1950年代、同社はコモ湖湖畔に全長88フィート(約26.8メートル)の風洞を建設し、グランプリバイクの開発に活用しました。

画像: 前輪を覆うダストビンフェアリングを装着したモトグッツィレーサーの風洞実験の様子。軍用のフィアットV型12気筒(約900馬力)のエンジンで、風を風洞内に発生させる仕組みです(後年にはエンジンから、電気モーターにアップデートされました)。 www.motoguzzi.com

前輪を覆うダストビンフェアリングを装着したモトグッツィレーサーの風洞実験の様子。軍用のフィアットV型12気筒(約900馬力)のエンジンで、風を風洞内に発生させる仕組みです(後年にはエンジンから、電気モーターにアップデートされました)。

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1950年代にモトグッツィはGP250/350ccクラスで大活躍しますが、同社の350cc単気筒はライバルのMV4気筒などマルチシリンダー車には馬力では劣るものの、風洞実験で磨き上げた洗練されたフェアリングデザインにより、時代の最強マシンの座に就いたのです。

より、ハイテクになった風洞実験

さて、モトグッツィが活躍した1950年代から半世紀以上がゆうに経過した今、風洞実験の技術はさらに進化しています。

画像: 舞台はスズキ本社のある静岡県浜松市。1991年4月まで、ここの住所が「可美村」だったことをご存知の方は、おそらく地元の方か、重症の鈴菌患者さんでしょう(笑)。 www.youtube.com

舞台はスズキ本社のある静岡県浜松市。1991年4月まで、ここの住所が「可美村」だったことをご存知の方は、おそらく地元の方か、重症の鈴菌患者さんでしょう(笑)。

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画像: スマホをいじってリラックスする、A.リンス。 www.youtube.com

スマホをいじってリラックスする、A.リンス。

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画像: 3Dスキャナーというハイテク装置を使って、ライダーの車上での形をデータとして取り込みます! スゴイですね! www.youtube.com

3Dスキャナーというハイテク装置を使って、ライダーの車上での形をデータとして取り込みます! スゴイですね!

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画像: 今年からチームに加入したJ.ミルも、もちろん風洞実験に参加してます。 www.youtube.com

今年からチームに加入したJ.ミルも、もちろん風洞実験に参加してます。

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画像: 実験のあとは、スズキ本社の至近にあるスズキプラザで、2人はスズキの歴史をお勉強? しました。 www.youtube.com

実験のあとは、スズキ本社の至近にあるスズキプラザで、2人はスズキの歴史をお勉強? しました。

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・・・と、時代が変わると技術も大きく変わることが動画からわかりますが、"速さ"を追求するというロードレースのテーマは永遠に不変なこともわかりますね。3月はいよいよMotoGPの2019年の開幕戦をむかえます! 楽しみにしましょう!

画像: SUZUKI ECSTAR 2019 WIND TUNNEL TESTING IN JAPAN youtu.be

SUZUKI ECSTAR 2019 WIND TUNNEL TESTING IN JAPAN

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