250ccクラスで活躍!!
シト・ポンスことアルフォンソ・ポンス・エスケラは、1959年にスペインのバルセロナに生まれました。1981年にGPデビューしたポンスは、1982年の英国GP250ccで初の3位表彰台をロータックス2気筒搭載のJJコバスで獲得。そして1984年にはJJコバスで、記念すべき初勝利を記録しました(スペインGP250ccクラス)。
1985年はロベルト・ガリーナのチーム、HBスズキから当時の最高峰である500ccクラスに参戦しましたが、フランスGPでの7位が最高位というシーズンに終わりました。翌1986年は再び250ccクラスに戻り、カンプサ・ホンダに所属。このシーズンは2勝を記録するなど活躍し、ランキング2位の座を獲得しています。
1987年は最終戦アルゼンチンGPの1勝にとどまりランキング3位に終わりましたが、1988年は4勝をマークして見事自身初となるGPタイトルの獲得に成功しました!
引退後はチーム運営をとおしてモータースポーツ業界に貢献
ディフェンディングチャンピオンとして挑んだ1989年の250ccクラスで、ポンスは7勝を記録して防衛に成功します。そして1990年には、1985年以来となる500ccフル参戦をNSR500で開始。この挑戦は1991年まで続きますが、残念ながら一度も表彰台には届くことなく、初年度ランキング10位、2年目は同14位という結果でした。
1991年を最後にライダーとして引退したポンスは、自身のチームである「ポンス・レーシング」を運営。同チームに所属した、アレックス・クリビーレ、アレックス・バロス、ロリス・カピロッシ、マックス・ビアッジらの活躍をご記憶の方も多いでしょう。
また2004〜2015年の間は、4輪のルノーのワールドシリーズにも参戦。ヘイキ・コバライネンらを育てています。2010年から現在に至るまでポンスのチームはMoto2にも参戦しており、2013年にはポル・エスパルガロ(カレックス)がMoto2チャンピオンの座を獲得しています。
2年連続GP王者という偉業はもちろん特筆されるべきことですが、チーム運営をとおし多くのライダーたちの育成に貢献したことこそ、ポンスの偉大さの最たるものなのかもしれません。