とんがりキャラのCB1000Rでも「旅」は楽しい?
ワインディングでは楽しさアリ、びっくりアリのCB1000Rでした。しかし、ボクは根っからのツーリング派なので、旅ができないバイクはNGです。
最高出力145馬力のエンジンがまったく本領発揮できないツーリングというシチュエーション(笑)
そこでCB1000Rはどうでしょう? パワーありすぎて疲れるか?
【ワインディング編はこちらです】
ゴールデンな大型連休の5月5日。渋滞は間違いありません。でも、それだってツーリングにはつきものです。
とりあえず後のことは考えても仕方ない。中央高速に乗ってGO!
高速道路の巡航は6速4000回転で100km/hちょっと。でも5000回転あたりまでエンジンが回りたがるので、5速で5000回転くらいのほうが落ち着いて走れる印象でした。
あり余る車体剛性のせいか、ビシッとまっすぐ走ります。
それと、フロントサスペンションがしなやかで快適さを生んでいるみたい。
思ったよりも急かされずに走れました。これはちょっと驚きです。
高速道路を降りて「清里」へ
中央道を長坂ICで高速道路を降りて清里へ向かいます。都心からざっくり片道150kmくらい。
ちょうど良い距離感で、テンションが高いまま、疲れを感じる前に高速道路を降りた感じです。これくらいなら余裕ですね。
そして何となく清里方面を走っていると、いきなり鯉のぼりの群れが出現(笑)
完全に偶然ですが「道の駅 南きよさと」で開催されていた“長沢鯉のぼり祭り”に遭遇したようです。
約500匹の鯉のぼりが圧巻。いきなり見えてきたのでびっくりしました(笑)
毎年5月5日に開催される様子。
これだけ派手なのに1日しかやらないなんて、なんて贅沢でもったいないイベント!?
ちなみに鯉のぼりを満喫するため、国道から外れ、細い道に分け入りました。
ちょっと路面が荒れてましたけど、ゆっくり走るぶんには問題なし。
たまに大きな段差を拾うとリア側は突き上げ感がありますが、スポーツ性とのバランスを考えれば充分に許容範囲だと思います。
喧騒を離れて静かに走る
マイナーですが清里湖。大門ダムです。
大型連休中でもマイナーなおかげ(笑)でひっそり静かです。出発からずっと走りっぱなしだったので、ここらでひと休み。
この清里湖へのアプローチはちょっと狭い田舎道を数キロ走ります。
そういう道でもCB1000Rは特にストレスは感じません。エンジンにトルクがあるから、低速での狭い峠もコントロールがイージーなんです。
先日のスポーティな走りとは、ずいぶん違う印象だなぁ……。
こういうシチュエーションではもっぱら4000回転前後で走ってました。
ここが扱いやすいんです。パワーに不足はないし、ギクシャクもしない。
ちなみに出発からパワーモードはずっと「STANDARD」で固定です。
国道141号線「きよさとライン」をのんびり流して、JRの鉄道最高地点の記念碑へ。
国道ペース、つまり時速60km巡航くらいだと4速で3000~4000回転くらいをメインで使います。意外とまったり走れるCB1000Rに驚き。
もっと疲れると思ってました(笑)
旅バイクとは言いませんが……
都心から平沢峠まで片道180km程度。なんかけっこうあっという間です(笑)
トバして走った訳じゃないんですけど、地力があって速いバイクだから巡航ペースが落ちにくいのかもしれません。
シュワーン!と気持ちよく走っていたら「いつの間にか目的地に到着してました」っていう感じなんですよ。純粋なツアラーとはすこし違った旅の感触です。
ところで200kmくらい走ると、ガソリン残量が気になりはじめます。燃料タンク容量は16Lですから、航続距離はそこまで長くはないかな。
まぁ、生粋の旅バイクじゃないんだから、そういうものと割り切って走ります。
ちなみにライディングフォームは軽く前傾。ツーリングするには、これくらいがギリギリだと思います。片道180kmくらいじゃ全然平気ですけどね!
足着き性は身長176cmでちょうどカカトまでべったり。シート高830mmです。
でも軽いですからね。扱いに困ることは無いと思います。駐輪場などでバイクを降りて押したり引いたりするのに一度も気後れしませんでしたから。
余談ですが……
このヘルメット、気がつきました?
ホンダの新しいCBオリジナルヘルメットです。CB1000Rに似合いすぎだろ!?と思ってバイクと一緒に借りました(笑)
シンプルでクラシックな趣もあり、けっこうハートに刺さった逸品です。
ベースはAraiのRX-7X。ブラックの他はシルバーとレッドを展開します。
ホンダドリーム店限定での取り扱いなので、商品詳細はお近くのドリーム店へどうぞ!
CB1000Rだけじゃなくて歴代CBオーナーは全員、注目じゃないですか? カッコいいでしょコレ!?
極厚トルクのおかげです
失礼。すこし脱線しました。
CB10000Rは日帰りツーリングなら何の問題もなく楽しめます。
高速道路で距離を稼いで、1日で500km以上を走るならCB1300シリーズのほうがどっしりしてて疲れないと思いますけど、500km以下なら余裕でしょうね。
高回転まで回さない時の扱いやすさにずいぶん注力されている感じ。確かに街乗りもしやすいパワー特性だと思いました。
帰り道は国道じゃなく県道11号線「八ヶ岳高原ライン」で帰ります。これはその途中の東沢大橋。大橋っていうには短いけどね(笑)
八ヶ岳高原ラインは適度なワインディングです。舗装状態も良くて、最大限にCB10000Rが楽しめる道です。
でもこういうところも、トバさずに走るのがツーリングってやつです。
5000回転以下で旅は充分!
ワインディングでもやっぱり5000回転以下。4速固定でスロットル操作だけで流して走れます。
ゆっくり走っても、気持ちいいなあと感じるのはやっぱりワインディングですね。CB1000Rの本質はコーナリングなんだと改めて実感します。
超ロングなツーリングをオススメするバイクではありません。でも、ちょっと気晴らしに遠乗りでもしてこようかな、っていうライダーの要望には充分に応えてくれます。
軽くてしっかり感のある車体。低回転でも力強いエンジンと低回転域で扱いやすいパワー特性。
それらが複合的に絡み合って「スポーティにツーリングを楽しむバイク」っていう印象です。切れ味鋭いスポーツ性の裏側に、まったく違う側面があることも知りました。
帰り道に渋滞25kmの表示が出てましたが、予想以上に疲れていないので問題なし(笑)
スパッと走って、スパッと帰る!
そんなツーリングがCB1000Rに似合ったスタイル。ボクの結論はコレでした!