今年第40回記念大会を迎える”コカ·コーラ"鈴鹿8耐。この、日本で最も有名なロードレースイベントに1度でも優勝することはすべてのライダーにとって大きな名誉でありますが、過去39大会の歴史のなかには1度ならず、複数回優勝したグレートライダーが存在します。この連載は、そんな8耐マルチ-タイム・ウィナーを紹介していきます。今回は、今後も優勝記録をのばしそうな若手ライダーの、 マイケル・ファン・デル・マークです!

今年はヤマハの一員として、チームの鈴鹿8耐3連覇と自身の3勝目に挑む!

1992年にオランダに生まれたマイケルは、20歳になる2013年から世界スーパースポーツ選手権に参戦開始。3度の表彰台登壇を果たして総合4位となっています。彼が鈴鹿8耐に初参戦したのはこの年でした。MuSASHi RT ハルクプロの一員として、高橋巧、レオン・ハスラムと組んでホンダCBR1000RRWに乗ったマイケルは、1,000ccのレーシングマシンの初乗りでベテランのL.ハスラムを上回るタイムを記録。パドックを驚かせました。

この年、見事初参戦で鈴鹿8耐の優勝を獲得。翌年の2014年は、2年目となる世界スーパースポーツ選手権フル参戦で、全11戦で6度の優勝と4度の2位という圧倒的な成績をおさめチャンピオンを獲得します。そして鈴鹿8耐でも、昨年と同じチームとメンバーで参戦し、連覇に貢献しました。

画像: 2014年、ホンダCBR1000RRWを駆るマイケル・ファン・デル・マーク。 ©︎鈴鹿サーキット/モビリティランド www.honda.co.jp

2014年、ホンダCBR1000RRWを駆るマイケル・ファン・デル・マーク。 ©︎鈴鹿サーキット/モビリティランド

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チームの3連覇がかかった2015年は、高橋巧、そして元MotoGP王者のケーシー・ストーナーと組んで鈴鹿8耐に参戦しますが、ストーナーの転倒によりリタイアに終わりました。また2016年に高橋巧、そしてニッキー・ヘイデンと組んで参戦しましたが、2年連続リタイアという憂き目にあってしまいます・・・。

今年、主舞台であるSBK(世界スーパーバイク世界選手権)でヤマハに移籍したマイケルは、鈴鹿8耐をヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームの一員として参加することになりました。2連覇中のチームに新加入することは、彼の8耐優勝数の更新には好材料に他ならないでしょう。3連覇という偉業のプレッシャーを押しのけ、通算3勝目を手にすることができるか・・・彼の走りに注目ですね!

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