記念すべき初優勝は誰・・・か覚えてますか?
世界選手権としてSBKが始まったのは1988年のこと。その初開催の場所は英ドニントンパークでした。記念すべき最初のレースに勝ったライダーが誰か・・・スラリと答えられる方は相当なSBK通ですね! 正解はビモータのYB4に乗るイタリアン、ダビデ・タルドッツィでした。彼は引退後、ドゥカティSBKチーム監督として、8つのライダータイトルを獲得。2010年はBMWのオフィシャルSBKチームを率いて、その後ドゥカティMotoGPチームの監督になった人物としても知られています(SBKの歴史に関心がある方は、ぜひこちらの過去記事をご参照ください)。
ここ数年のSBKはカワサキファクトリーが強く、特に2年連続王者のジョナサン・レイの強さが光ります。対抗一番手は昨年、惜しくもランク3位に止まったドゥカティファクトリーのチャズ・デイビスでしょう。開幕戦の舞台であるオーストラリアのSBKレジェンド、トロイ・コーサーは「今年は"ドゥカティ"の年になるかもしれないよ?」と古巣への応援を込めてのコメントをしています。
そんなコーサーの応援?の甲斐あってか、開幕戦金曜日のFP1、2総合のタイムは、デイビスが1番手でした!
一方、ディフェンディング・チャンピオンのレイは、総合2番手タイム。今年もやはりカワサキとドゥカティの両ファクトリーを軸に、シーズンが進むことになりそうですね・・・。
FP1、2総合の3番手以下は、ドゥカティ・プライベーターのシャビ・フォレス、4位はレイのチームメイトのトム・サイクス、5位はSBKに復帰した注目のマルコ・メランドリ(ドゥカティ)でした。
新型のホンダは、ちょっと苦戦か?
6位はファクトリー参戦2年目のヤマハのアレックス・ローズ。7位はアプリリアのロレンゾ・サバドーリ。8位は新型CBR1000RRを投入し、レッドブルをスポンサーにつけたホンダファクトリーのニッキー・ヘイデンでした・・・。ここ数年、マシンの戦闘力不足に泣かされていたホンダでしたが、新型を投入すれば即結果に結びつく・・・ワケではないのがSBKの難しさですね。チームメイトのステファン・ブラドルも16位に沈んでおり、シーズン序盤はホンダ勢は苦戦しそうな予感がします・・・。
明日のスーパーポールの結果、そしてレース1で誰が今年初のウィナーになるのか・・・30年目のSBKを楽しみましょう!