パッシングを増やして、レースを盛り上げる狙い?
SBKコミッションの発表によると、レース2のグリッド決定方式以外は、2016年度と同じルールが適用されます。フリープラクティス1と2は、予選のスーパーポール1、2に振り分けるライダーを決めるために計時を行いますが、フリープラクティス3は予選にはカンケーありません。
一発勝負の予選方式であるスーパーポールは、土曜日のレース1のグリッドを決めます。そしてレース1で10位以下の成績で終わったライダーの、レース2でのグリッドもスーパーポールの結果に準じることになります。
そしてレース2のグリッドなのですが・・・レース1で9位までに入ったライダーのレース2でのグリッドが、今回の変更の大きなポイントとなります。
スポーツとしての意義と興行の面白さ・・・大事なのはドッチでしょうね?
リバース・グリッドという方式は、草レースのミニバイクレースやカートなどでおなじみですけど、FIMの世界選手権という最高峰を争うレースでこれはどうなの・・・? という声は、欧州のメディアなどでもささやかれています。「これではスポーツというより、古代ローマのコロッセオの見世物のようだ!」と嘆く記事もありましたね・・・。
一方ライダーたちのほうは冷静な反応のようで、2016年度ランキング3位になったドゥカティ・ファクトリーのエースであるチャズ・デイビスは自身のFacebookにて、「ルール変更はSBKを面白くするだろう。個人的には、私はそれに合わせて変える準備をしており、2017年シーズンが待ちきれない気分だよ・・・」とコメントしています。
実際のところ、レース1で1~3位に入る実力のライダー+マシンのコンビネーションならば、たとえグリッドが後ろだとしても、中盤までにはしかるべき位置までポジションを上げてくるものです。SBKコミッションの意図としては、レース序盤になるべく多くのパッシングシーンをサーキットに集う観衆やTVの視聴者に見せて、そのスペクタクルを楽しんでもらおう・・・ということでしょう。
2017年度にむけての新しい試みであるレース2のリバース・グリッドが、意図どおりSBKをより面白いものにするのか・・・2月24〜26日に行われる開幕戦、オーストラリア・ラウンドを楽しみに待ちましょう!