モトグッチ、ジレラ・・・きら星のようなGPマシンも登場!
この作品のタイトルは、 "I fidanzati della morte" 日本語に直訳すると、「死のボーイフレンドたち」。つまり・・・死の危険もおそれない、モータースポーツに命を捧げた男たち・・・を描いた作品ってことですね。
1957年は、イタリアの3大ワークスであるジレラ、モトグッツィ、そしてFBモンディアルが世界ロードレースGPにおける活動をした最後の年です。偉大なボブ・マッキンタイヤが、ジレラ500cc4気筒に乗ってマン島TT初のオーバー・ザ・トン・・・平均速度100mph(約160km/h)超えの大記録を樹立したのも、この年のことでした。なお1956年制作、と書いてあるイタリアの映画紹介サイトもありましたが・・・正確にはドッチなんでしょうね?
その後の時代は、唯一残ったイタリアのファクトリーチームであるMVアグスタがロードレース界の盟主の地位につき、1960年代は日本のファクトリーチームが大活躍する時代となりました。つまり、1957年は、4つのイタリアンメーカーが激しく王位をめぐって争った時代・・・イタリアン黄金期の最後の年とも言えます。
なんと日本でも、1965年に公開されていました!
じつはこの作品、1965年4月に日本でも「大爆走」という邦題で公開されていたのです。「タブウ」のロモロ・マルチェリーニの原案・監督作品ということですが、ご覧になった方っていらっしゃりますか?
カルロ(リック・バッタリア)はZV社専属の優秀なオートバイのレーサーだが、社の方針で八百長レースを強いられ、怒って辞職した。その後も数々のレースに勝ち、世界に名をはせた。そのころになり秘かに続いていた社長令嬢ルチア(シルヴァ・コシナ)との関係が妻ジョバンナ(マルギット・ニュンケ)にばれ、怒った父親ロレンツォに追いだされてしまった。ルチアには婚約者がいるのだ。
う〜ん、日本語字幕・・・無理なら英語字幕でもいいから観てみたいなぁ・・・。当時のモータースポーツ界やイタリアンバイクに興味のある方はぜひ、こちらのトレーラーを見てコーフンしていてください。