男はいつまでオートバイ乗りの精神を持ち続けていられるのか。男はなぜオートバイに惹きつけられていくのか。そして男はなぜ速いものに憧れ、速いものを憎むのか。「バイク乗りのバイブル」としてバイクを愛する男たちに愛され続ける『キリン』の物語を紐解いていきたいと思います。

NISSAN SKYLINE GT-R[BNR32]

画像1: (キリンファンブック©東本昌平©モーターマガジン社) www.motormagazine.co.jp

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レースのために当時まだ珍しかったDOHCエンジンを搭載、1960年代末から70年代初頭にかけて日本国内のツーリングカーレースで49連勝するなどの大活躍をしたスカイラインGTBの威光を継承して生まれたのがGT-Rだ。一時は途絶えたその栄光の名が復活したのが1989年。この時登場したBNR32型と呼ばれる新世代のGT-Rが、チョースケやマサキと因縁深い「モルフィス」たちが駆っていたGT-Rだ。R32型スカイラインをベースに、当時世界中で行われていたグループAツーリングカーレースでの勝利ために開発されたBNR32型。エンジンはGT-R専用の2.6L直6ツインターボ。この中途半端に思える排気量は、レースのレギュレーション上1.7倍という排気量換算係数が掛けられるターボエンジンで、グループAで決められていた排気量ごとの車重区分の中、できるだけ有利な軽い最低車重を選択するための選択。

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1990年に全日本ツーリングカー選手権の開幕戦でデビューウィンを飾り、その後3年間負けなし。その圧倒的な速さにライバルが続々と撤退を余儀なくされ、その強さが皮肉にも全日本ツーリングカー選手権を消滅させてしまうという伝説を持つ最強のGTカーでした。また、GT-Rとしては3代目のモデルで、総生産台数は約4万3,934台という国内外から高い人気を誇った1台でもありました。

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