80年代は歴史に残るバイクブームが日本に巻き起こった。そんな中で登場したRZ250をきっかけに始まる熱狂的な2スト・レーサーレプリカ時代は、現代でも語り継がれるマシンの宝庫。時代を作った革命的なモデルたちの歴史を振り返ってみよう! (オートバイ©モーターマガジン社)

HONDA NSR50【A-AC10】1987

画像: (オートバイ©モーターマガジン社) www.motormagazine.co.jp

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レーサーレプリカを牽引したNSRシリーズは、原付クラスではフルサイズにこだわらず、前後12インチのミニサイズで勝負した。見た目は可愛いが、NSRのネーミングを冠する以上は本格派でなければならないと、ワークスレーサーNSR500のイメージをもたせた車体は、軽量高剛性のツインチューブフレームに、クラス最高レベルの7.2PSを発揮する水冷エンジンを搭載。フルカウルやスリムで長い燃料タンク、S字断面スポークを持つアルミ製キャストホイールを備え、スポーティな走りが楽しめた。

原付免許で乗れる本格レーサーとして人気を集めたNSR50、通称Nチビの初期モデル。チャンバーが低い位置を通る「ダウンチャンバー」が特徴的で、公道ライダーはその後のモデルにも流用する程の人気だったが、走りを楽しむレースや峠ユーザーは車体を深くバンクさせられるようにハンマー等で叩いて位置を上げて走り込むのが定番となっていた。他社のライバルモデルに比べ、エンジンやコーナリング性能が格段に優れており、当時のミニバイクレースでは上位全てをNチビが独占!という事も多々見られたハイパワー、ハイスペックの大人気モデルでした。

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