CB92が登場した1959 年。そこから続くCBの歴史は日本のスポーツバイクの足跡そのものとも言える。歴代CBは様々な顔を持つが、どれひとつとってもその骨格を形作っているものは、やはり“ スポーツ” であった。そんなHONDAが誇るCBシリーズの歴史を振り返っていきたいと思います。

軽さは速さに通ず:CB250RS-Z

画像: (オートバイ Classics©モーターマガジン社) www.motormagazine.co.jp

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ガリガリの少女に跨ったような(あぶねー!)スリム感を持つRS-Z。タンクがえぐれていて、ニーグリップ感は良好。で、セル一発。「ガシュ…バキューン」「う、やられた!」と言いたくなる独特のセルサウンド。その後から、パタパタと、乾いたサウンドが耳をくすぐる。加速ポンプ付シングルはレスポンスが良く、2千rpm辺りから一応街中を流せる加速力を発揮する。不足感なく使える常用域は、やはり4千〜5千rpm付近からだけどね。ただしこのエンジン、RSもそうだったが、燃費向上のためか混合気が薄いため、暖機にちと時間がかかる。また、ちゃんと暖機してやらないとすぐに「ンポスッ」とストールする。軽い車体は極めて素直なハンドリングと相まって、中・低速の取り回しじゃ思いのまま、林道だって恐くないくらいだ。

ライトウェイトスポーツと呼ばれたカテゴリーの始まりであるRS,そしてRS-Z。軽量化を徹底追求し、高い操縦性を目指して開発されたこのモデルは若者から中高年まで様々な世代に受け入れられ、人気を博した。

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