1996年公開の『インデペンデンス・デイ』の続編。2016年、20年前に地球侵略にやってきた宇宙生命が再び来襲。人類は彼らを追い払うことができるのかー。
前作で米国大統領を演じたビル・プルマンが 再登場。ウィル・スミスは演習中に死亡した設定で、その息子たちの世代が前線に立つ。
かつて地球を滅ぼしかけた宇宙生命(まるで蜂や蟻のような群生生命体)が、より進化した破壊兵器を携えて、再び地球を攻めてくる恐怖を描いている。20年前に拿捕したいくつかの敵の宇宙船や武器を解析した人類は、それなりに発展させたテクノロジーを有してはいるが、敵はその上を行く。
基本的には前作をなぞったようなストーリー展開と、スリリングな戦闘シーンが続くが、予定調和である間はぬぐいきれない。しかしながら、敵の武力になすすべなく追い込まれて意気消沈する米軍を前にして ビル・プルマン演じる元大統領が「呼吸が止まるまで闘え。それが人類を救う」というというアジテーションには胸が熱くなる。
現実世界では次から次へと自国主義・他民族の排斥を訴える政治的指導者が生まれていることを考えると、彼の演説が絵空事に聞こえる反面、偏狭なローカリズムに追い詰められているグローバリズムの復活を願わずにはいられなくなる。
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