野心を抱く若手フォトグラファー デニスが出会った一人の無名の新人俳優。彼こそ、わずか3本の主演作を残してこの世を去ることになる、伝説の男 ジェームズ・ディーンだった。デニスはディーンの才能を見抜き、彼に密着取材を申し込んだー。
時代を変え、後世にまで影響を与え続けることになる写真を生んだ二人の魂の交流を描く、剥き出しの若さが交差する青春映画。
画像1: dean.gaga.ne.jp
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20世紀最大のスターの一人であり、2016年の今にいたっても、青春のアイコンとして多くの人の心にその姿を焼きつけている。それがジェームズ・ディーンだ。

その彼のカリスマ性を見抜き、世に出すきっかけを作った一人がデニス・ストック。優秀で野心家揃いのフォトグラファーグループ マグナム・フォトに所属する、若手写真家だった。彼はジェームズ・ディーンの素顔を写真に収め、LIFE誌に掲載していく。

傷つきやすく繊細な天才であるだけに”凡人”には分かりづらい、ディーンが持つ極めて儚い煌めきを、デニスが誰にでも分かりやすい数枚の 写真 で表現したことによって、世界はカリスマの存在を認知した。同時に、デニスもまたディーンという稀有の被写体に出会ったことで自己実現を果たしていく。

優れた起業家と卓越したVCのマリアージュが巨大なビジネスと市場をしばしば産むのと似て、才能と才能が偶然触れ合ったことによって生まれた奇跡を本作は描く。ただし、その裏側は、本人たちにしか知り得ぬ、さまざまな絶望や苦汁や葛藤や哀切があり、そしてそれらを振り払う自身の才能への確信と希望があった。

カメラと写真というものに強く惹かれる僕にとっては、時代を切り取った一枚が生まれた背景を描く本作は、非常に興味深い作品である。さらに、デニスが所属するマグナムに憧れたから、自分の会社をリボルバーと名付けた(注)。その意味でも、実にインプレッシブなテーマを持つ、良い映画だ。

(注)リボルバーは確かにマグナムにインスパイアされたが(マグナム・フォトのマグナムが拳銃のマグナム弾を意味しているわけではないかもだが、一般的には連想しやすい名前ではある)、ビートルズの名盤『Revolver』に重ねたからでもあり、Wordpressを開発する企業Automatticに対するネーミングでもある。物事は複雑に絡み合って存在している。

画像: ジェームズ・バイロン・ディーン(James Byron Dean、1931年2月8日 - 1955年9月30日)は、アメリカの俳優。身長175cm。ジミー・ディーン(Jimmy Dean)とも呼ばれる。 ja.wikipedia.org

ジェームズ・バイロン・ディーン(James Byron Dean、1931年2月8日 - 1955年9月30日)は、アメリカの俳優。身長175cm。ジミー・ディーン(Jimmy Dean)とも呼ばれる。

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画像: ディーン、君がいた瞬間 予告編 youtu.be

ディーン、君がいた瞬間 予告編

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