FD3S/1型:次はエンジンOHとパワーアップを (でらさん)
ノーマルタービンをそのままにブーストアップすることで、約320psのパワーを実現しているのがでらさんの1型。もともとブリリアントブラックだったため、それを活かしてワイドボディキットを装着している。エンジンチューンが比較的ライトメニュー、ということもあって、冷却系はノーマルレイアウトのままラジエターのみをトラストのアルミ3層に交換。そのため渋滞などでは水温が上がりやすく、また走行距離も増えてきているため、そろそろエンジンのオーバーホールが視野に入っていて、そのときには冷却面はもちろん、タービンもシングルに交換してのパワーアップ、ということも考えているそうだ。ちなみにRマジックで販売しているオクタン価上昇剤Rezept、かなりいいそうだぞ。
FD3S/5型:あえてのホワイトがシャープな印象 (細井正宏)
マジックのタイムアタック車はキャンディピンクがイメージカラーとなっていたが、細井さんの5型はホワイトでまとめているのがポイント。エンジンはタービンをT04Zに換えてパワーFCで制御し、500psのパワーを実現。ワイドボディの迫力にマッチする速さを手に入れている。それだけにタイムアタック車と同じピンクにしてしまうと、ただのコピーのようにも思われがち。そこでボディを白とし、基本はピンク4号にありながらも、あくまでもオリジナルであることを主張しているのだ。ちなみにインテリアはブルーを基調としてまとめたもの。メーターフードやステアリング、シートなどが統一されているので、非常に完成度が高い。見ていてきれいだな、と思えるクルマだった。
FD3S/5型:静かな中に本気を感じられる1台 (細井正宏)
長く大事に乗り続けるため、大幅なパワーアップをする前に冷却面に手を入れているのがこの5型タイプR。インタークーラーはRマジックオリジナルの「く」マウントとしているためサーキットの連続周回でも水温が安定。現在のチューニングメニューはノーマルタービンでのブーストアップだが、この冷却システムはタービン交換にも対応しているので、将来ステップアップしても問題なく使える。実際オーナーの細井さんは、現在エンジンやタービンの寿命が近くなってきていることから、シングルタービン+サイドポート加工も視野に入れているそうだが、そのとき冷却系に手を入れなくていい、というのは予算面からも大きい。先を見据えたオトナな仕上げをしているクルマだ。
FD3S/6型:夢はインテリアのピンク化 (伊澤正美)
6型タイプRをベースにワイド化をしているのが伊澤さん。エアロやフェンダーはもちろんだが、バイナルもRマジック純正品を貼り込むことで、まさにピンク号といったイメージとなっている。エンジンはパワーFCで制御をしてのブーストアップで、パワーは約350ps。ラジエターとインタークーラーをVマウントとしているため、このままサーキットで連続周回を重ねても水温や油温はまったく問題なし。さらにこのクルマ、年に1度かならずRマジックに入庫してのセブンドッグ、つまり定期点検を受けているのに加え、走ろうが走るまいが半年に1度のオイル交換も欠かさない。そのため状態がいい、というのもポイントだ。将来的には内装もピンクでまとめたいそうだ。
ひとつのことを世界のトップに立つレベルにまで極めるためには、普通では想像ができないような努力と時間がかかります。あたり前のことをあたり前としてやってのけるのはもちろん、想定外の事柄が起きたときの対処や、他人が思いつかないようなアイディアを具現化していく事などもトップに立つためには必要で、それらのすべてが高い次元で融合して初めて世界のトップに立てるのです。それを全て理解した上で、世界で1台のチューニングやカスタムを完成させる。そんな技術力と感性に感動せずにはいられない。そんなチューニングショップRマジックは、常に進化し続けながら世界のトップを狙い続けているのです。