CB92が登場した1959 年。そこから続くCBの歴史は日本のスポーツバイクの足跡そのものとも言える。歴代CBは様々な顔を持つが、どれひとつとってもその骨格を形作っているものは、やはり“ スポーツ” であった。そんなHONDAが誇るCBシリーズの歴史を振り返っていきたいと思います。

見ためはポークでも走りはホーク:ホークⅡ CB400T

画像: (オートバイ Classics©モーターマガジン社) www.motormagazine.co.jp

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正座出来そうな広く厚い、食パンのようなシート、本当に丸っこいヤカンタンクに感心する。シート高の割に幅広いので、足着きはちょっと悪い。ライポジは言うまでもなく楽ちん。
軽快なセルノイズでSOHC6バルブツインスタート。「バラッバラッブウーッフ」とちょっとこもった、しかしやっぱり乾いた、ホークシリーズ特有の、360 度クランクツインサウンドがこだまする。
「昔は速く感じたけど今となってはなあ…」と正直言ってあまり期待しないでスタート。 ………おおっ! 2千rpm 弱からでもウインチで巻かれるようにズルズルッとスタート。そのまんま開けていくと、谷もなく加速度が増し、更に6千500rpm からは1オクターブ高い豚の雄叫びと化し一気に1万rpm オーバーへ!いやー、参った。こいつは豚ポークの皮を被った暴れ猪だ!
 当時のライバル車とこのエンジンの決定的な違いは、同じギアで回して行ったときの回り込みの良さと、その時の快適さだった。面白いくらいに扱い易く、良く回る。360クランクエンジンでショートストロークは当時は画期的であり、この高回転型エンジンは見事に成功している。バランサー機能も素晴らしく、同じ360度クランクでバランサー付だったZ400B1の比ではない。

ヨンフォアの生産が終了した後のホンダの400ccと言えばホークシリーズ!他メーカーが4気筒を続々登場させる中、頑ななまでに拘った2気筒に対するこだわりは、誰もが認める乗りやすさと走りの両立を求めた答えだったのかもしれません。

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