画像1: (オートバイ@モーターマガジン社) www.motormagazine.co.jp

(オートバイ@モーターマガジン社)

www.motormagazine.co.jp

淡佐:まず、現代のオートバイに使われているもっとも一般的なのが「テレスコピック式フロントフォーク」で、望遠鏡のように重なり合った筒が伸び縮みする構造を持ち、内部に収納したスプリングとショックアブソーバで衝撃を吸収する方式です。

青木:フロントフォークが動くところを見てみると、太い筒と細い筒に分かれていて、細い筒が太い筒の中に入り込んでいくのが分かります。フォークの中にはスプリングとダンパー機構が入っていて、これらが一体となって衝撃を吸収するのですね。

淡佐:はい、そうです。細い筒=インナーチューブを上部、太い筒=アウターチューブを下部とする構造のサスペンションを「正立フロントフォーク」と呼び、その逆にアウターチューブを上部、インナーチューブを下部とする構造を「倒立フロントフォーク」と呼んでいます。

青木:フロントフォークのスペックを示すとき、フォーク径43㎜などと言うことがありますが、インナーチューブの太さを表しているんですね、納得…。

テレスコピック式

正立フロントフォーク

画像2: (オートバイ@モーターマガジン社) www.motormagazine.co.jp

(オートバイ@モーターマガジン社)

www.motormagazine.co.jp

倒立フロントフォーク

画像3: (オートバイ@モーターマガジン社) www.motormagazine.co.jp

(オートバイ@モーターマガジン社)

www.motormagazine.co.jp

ショックアブソーバは姿勢および緩衝作用を決めるスプリングと振動を抑えるダンパーで構成され、モーターサイクルではフロントフォークとリヤクッションに大別される。そして現在、主流となっているのがテレスコピック式フロントフォーク。正立式はインナーチューブを上部、アウターチューブを下部とし、倒立式ではアウターチューブを上部、インナーチューブを下部とする。倒立式は正立フォークと比較してクランプ径が大きいため高剛性となり、バネ下重量の軽減に役立つ。

簡単に言うと、倒立フロントフォークは上の写真のように衝撃を受ける部分(車輪側)が細くて、支える根元(ハンドル側)が太くなっているので、フォーク自体の強度も上がり、剛性もアップするという事です。そして、ホイールやタイヤも含めたバネ下の総重量が減る事により、路面への追従性が上がり、車輪の振動がライダーまで伝わりづらくなるのです。

コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.