ほとんどすべてのモデルに試乗可能
世界最大級の体験型ショールーム
BMWは今年、創立100周年を迎えた。そして、3月7日、ドイツ本国での記念イベントを皮切りにして、現在、世界各国で同様なイベントを開催して、この100年の成果を振り返り、また未来を語っている。そして、今回、東京でも開催されたが、それはいかにもBMWらしい施設のお披露目でもあった。(文:荒川雅之/写真:永元秀和、BMWジャパン)
BMWは今年、100周年を迎えるにあたって、改めて自らのブランド価値を高めるべく、世界各国でさまざまなことに取り組んでいる。その中のひとつがここで紹介する、7月8日に東京・お台場地区で開催されたイベントである。そして、これはただの記念行事ではなく、巨大な施設のオープンを大々的にアピールするものでもあった。
それが「BMW グループ 東京ベイ(BMW GROUP Tokyo Bqy)」である。これは「運転こそ最高のブランド体験」というBMWの哲学を具現化したもので、その敷地面積は2万7000平米にも及び、ショールームの展示車は約50台。さらに最新モデル全車種の試乗車を最大100台用意しているというから度肝を抜かれる思いだ。
そもそもBMWの社内では「ライトハウス・ニーダーラッスング」という言葉があり、このドイツ語を直訳すると「直営店の灯台」だそうだ。要するに最新鋭の基幹店舗のことで、ここを訪れればブランドの何たるかを実感でき、さらにその将来も垣間見えるというものだ。しかし、いつでもどこの国でも、こうした施設を作ることは簡単ではない。とくに東京のような大都市の中心部にそれに相応しい場所を見つけることは困難である。(この続きはMotor Magazine 9月号で)