2013 DUCATI Desmosedici GP13:新加入ドヴィツィオーゾの4位が最高位
(Racing オートバイ MotoGP GRAPHICS 2016@モーターマガジン社)
ロッシに代わりドヴィツィオーゾが乗ることになった2013年シーズン。第4戦フランスGPのドヴィツィオーゾが4位に入ったのを最高位に、未勝利どころか表彰台も獲得できないシーズンとなってしまった。シーズン後半には開発陣にテコ入れが行われ、2014年シーズンからの復活躍進へとつながっていくのである。
ロッシをチームに迎えてからも、不調が続いていたDUCATI。それは、ライダーをドヴィツィオーゾに変えても解消する事は無かった。そこでマシン開発部分を改革する為、名エ ンジニア、ジジ・ダリーニャがゼネラル マネージャーとして加わり、2014年に向けてのマシン開発をスタートするのです。
2014 DUCATI Desmosedici GP14:野獣クラッチローも1年でドゥカティから退出
(Racing オートバイ MotoGP GRAPHICS 2016@モーターマガジン社)
ロッシに続き、ヘイデンも結果を出せないままドゥカティを去り、かわってやってきたのはカル・クラッチローだった。しかし、クラッチローもD16に手を焼き、わずか1年でドゥカティを去ってしまう。GP14は、ダリーニャによるフルモデルチェンジを待つ、GP13改の暫定仕様だった。
何かが咬み合わなくなってしまっているこの時期のDUCATI。実力あるライダーが来ては、去っていく。そんな苦しい状態が続く中、過去3年間に優勝経験のないメーカーとして優遇措置として、 スーパーソフトタイヤやガソリン使用量にハンディキャップを受ける事となる。また、シーズン中のエンジン開発を凍結されることもなく、マシン開発に取り組み、15年モデルを完成させる。DUCATIにとっては屈辱の優遇処置だったが、その屈辱を糧に、復活を遂げる事になるのです。
2015 DUCATI Desmosedici GP15:ロッシが見限った、赤い悪魔が復活へ
(Racing オートバイ MotoGP GRAPHICS 2016@モーターマガジン社)
そして15年には、ドビツィオーゾとアンドレア・イアンノーネが快走を見せ、ドビツィオーゾが5回、イアンノーネが3回、表彰台を獲得し、復活をアピール。ロッシが見限ったマシンが、ふたたび速さを見せ始めた。
屈辱の優遇措置が功を奏し、勢いを取り戻したDUCATI。そんな好調な15年シーズンの快挙により、優遇措置も解除され、他メーカーと同じ条件で戦えるスタートラインに戻ってきた。そんな2016年。これからのDUCATIに期待大!注目していきたいと思います。