英国が誇る最高峰メディア、MCNの報道によると、今になって複数のライダーやチームから、バルボリン・レーシング・バイ・パジェッツによるホンダRC213V-Sの参戦の「正当性」に異議の声が上がっているそうです。

正式に抗議されるかどうか・・・はこれから決まりそうですが・・・。

現段階ではまだMotoGPマシンのレプリカであるRC213V-Sが、スーパーバイククラスの規定に合致するものかどうか、複数のチームのマネージャーが話し合っている段階であり、正式にオフィシャルに抗議を提出しているわけではありません。

ただ、もし抗議が提出された場合、いくつかのチームはこの抗議に同意する可能性も高い・・・というのがマン島TTパドックでの噂です。ひとりのチームマネージャーは、匿名を条件にMCNのインタビューにこう答えています。「私や、他のチームのボスが抗議をする段階には今はありません。しかし、RCVのようなバイクがスーパーバイククラスを走ることの正当性に対する疑問は高まっています。一例としては、多くのスーパーバイクのベース車両と、RCVのベース状態での重量差などです」。

画像: ホンダRC213V-Sを押す、ライダーのブルース・アンスティ。ひとりのファンとしては、ぜひRC213V-SがTTの決勝を走る姿を見たいのですが・・・。 i0.wp.com

ホンダRC213V-Sを押す、ライダーのブルース・アンスティ。ひとりのファンとしては、ぜひRC213V-SがTTの決勝を走る姿を見たいのですが・・・。

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抗議が提出された場合、TT主催者の判断はどうなるか? 注目しましょう。

このようなパドックの騒ぎに対し、RC213V-Sをマン島に持ち込んだチームの主宰、クライブ・パジェットは現状ではいかなる抗議も正式には受けていないが、受けた場合はその正当性について堂々と戦うという姿勢のようです。

「私の考えでは、今の所何の苦情もないし、RCVはTTの規定を満たしていると考えている」とパジェットはMCNに対して語りました。そして、「もしRCVが規定に反しているとして・・・ノートン(ロータリーやアプリリアV4エンジン搭載車)や、2ストロークV4のスッターMMX500に、同様の抗議がされているのですか?」と続けました。

今のところ、パジェットのチームによるRC213V-SによるTT挑戦の障害は存在していません。しかし、今のパドックの動向はちょっと気になりますね・・・。続報が入り次第、お伝えしたいと思います。

画像: Flying Bruce Anstey HONDA RC213V S at Ballacrye IOM TT 2016 youtu.be

Flying Bruce Anstey HONDA RC213V S at Ballacrye IOM TT 2016

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