ライダーはマン島10勝のB.アンスティ!!
ライディングするのは、マン島TT通算10勝のニュージーランド人ライダーのブルース・アンスティ。昨年度はスーパーバイクTTの勝者になった実力者です。チームはバルボリンがスポンサードする名門チーム、パジェットです。
MotoGPマシンでTTを走るのは夢だけど、これはそれに近いことだね、とアンスティ。そしてコンパクトなV4マシンのRC213V-Sは、TTのマウンテンコースに適していると彼は推察しています。「RCVは究極の"ウェポン"さ。600ccのような小さな車体に、すごいパワーを搭載している」。
チームオーナーのクライブ・パジェットは、「私は人とは違う挑戦をしたいんだ」とRCV213V-Sによる参戦の理由を語っています。レースキット装着で200馬力オーバーのパワーを発揮するRCV213V-Sですが、TTでの実績のないマシンの戦闘力を短期間で高めることは容易ではありません。
パジェットもそのことは理解していますが、「私はブルースのために、世界最高のマシンを用意してあげたいんだ」と意気込んでいます。2015年には、アンスティの128.749mph (1時間45分29.902秒)というレコードタイム樹立に貢献したパジェットのチームが、どのようにRC213V-Sを仕上げるのか興味深いです。
6月4日、6月10日の決勝をお楽しみに!
TTのレギュレーションブックを読み込んだわけではないのでよくわかりませんが(スミマセン)、他のスーパーバイクカテゴリーのレースでは出場できないRC213V-Sが走れるのは、いろんな意味で規格外のTTならでは・・・と言えるでしょう。みんなが見たいモノが観れる、というのは非常に素晴らしいことだと思います。
マン島TTのスーパーバイククラスの決勝は来月4日。今年のTTの開幕レースでもあり、6周で競われます。一方セニアTTはTT最終レースで10日に行われます。こちらも周回数は6週です。あ、セニアTTはシニアTTの発音が正確じゃないですか・・・と思われると思いますが、1950年代からの日本の2輪メディアの慣例?に従って、あえてセニアTTと記述してます。ご了承ください。
アンスティとパジェットの挑戦がどのような結果になるのか? 以前から同年齢のアンスティを応援している私としては(笑)、ぜひいい結果を残して欲しいです。なお下の動画は、アンスティが2014年のスーパーバイク・ラップレコード(時速132.298マイル=約212.92km/h)を樹立したときの動画です。RC213V-Sのウインドスクリーン越しに見るTTコースの風景は、どのようなモノなのか・・・来月のTTが待ち遠しいですね!